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気づいたら売れっ子、女優・中村アンの“いい塩梅” 消費されることを恐れぬ姿勢
プライドを脱ぎ去り、「毒舌&不潔キャラ」でブレイク “完璧じゃない自分”が強みに
バラエティで芸人に3日洗っていない髪の毛のにおいを嗅がせ、「臭い」といじられるなど、赤裸々なエピソードや言動を始めたのは、ある覚悟から。2015年のスポニチでのインタビューで「周りに『あの子、必死だね』とか『痛いね』と言われるのがイヤで、ネコかぶってた。でも、もう次はない、何かしらの爪痕を残そうと、お酒の席で話しているようなことを思い切って言ってみた」と話しており、「一時は発言に対する反響が凄くてどうしようかと思った。でも、それだけ強い印象を残せたとプラスに解釈するようにしました」と振り返っている。
「中村アンさんのスタイルブック『ANNE BALANCE』には『完璧じゃない、これが普段の私』という言葉が綴られています」と話すのは、メディア研究家の衣輪晋一氏。「デビュー当時の中村さんは自身が完璧ではなくてはならないと頑なになり、やや空回りしている印象がありました。ですが、完璧じゃない時ほど周囲のスタッフから『こっちの方がいいね』と褒めてもらえたそう。“プライド”という鎧を脱ぎ去り、“自分らしさ”というドレスを身にまとってから、彼女の躍進が始まったように感じます」(同氏)
以前は「自分にお芝居は出来ない」と考えていたそうだが、バラエティの活躍が評判を呼び、2015年『ほんとにあった怖い話 夏の特別編』(フジテレビ系)への出演オファーが。その直後、月9デビューを果たした『5→9〜私に恋したお坊さん〜』でモデルプレスが行ったインタビューでは、「思いっきり演技をすることが恥ずかしいって思っていたんですけど、殻を破ってそれを取っ払ってみたら楽しいかもって思えたんです。ネガティブな考え方をやめて、挑戦してみようって飛び込みました」と語っており、これ以降、様々な役に挑戦するようになった。