30歳で事務所から独立…社長兼アイドルのプー・ルイが語る、アイドル市場の10年間での変化とは

アイドルが市民権を得た反面、なりやすい存在に 「なるのは簡単、でも売れるのは難しい」

 そんなプロデューサー、プー・ルイのアイデアでユニークなのが、メンバーと共同生活を送ることだ。一緒に住み始めたのは緊急事態宣言が出される前。現在は実家暮らしのCHIYO-P以外のメンバー4人で共同生活を送っている。

 「これほど深刻なパンデミックであるとは完全に周知されていなかった時期ですが、もし緊急事態宣言が出されたら安易にメンバーとは会えなくなる。そこでいっそのこと…と、一緒に住み始めました。これもプラスになりましたね。現在はアイドルが市民権を得た反面、地下アイドルが乱立する飽和状態になっていて、女の子たちにもどこかアイドルは“なりやすい存在”に感じられている。メンバーにもやはりそういった甘えが見られた。アイドルになるのは簡単かもしれないけど売れるのは簡単じゃない。最初の共同生活でその辺りの価値観を共有できたのはよかったと思います」

 激しい言い合いに発展して、メンバーが泣いて家を飛び出してしまったこともある。だが、プー・ルイにはそれでも成し遂げたい夢があるという。BiSとして立った横浜アリーナ。PIGGSでは“自分たちの力”でそこに立ちたい。メンバーにあの景色を見せてあげたい。この夢があるからこそ、彼女は独立し、社長兼プロデューサー兼アイドルという誰もやったことのない道を選んだ。
 コロナ禍での不安も無縁ではない。元々は5月にはアルバムを出して、7月にはツアーもやっている予定だった。初期メンバーのCHIYO-PやUMIには、それらスケジュールを両親にも見せて納得してもらっていた。2月の時点では、夏頃にはコロナは収まるという見方があった。だが、想像以上に深刻な事態だと世間も分かっていく。

 「いつデビュー出来るか分からない。何の活動もなく合格したメンバーたちのモチベーションが保てなくなってしまいました。そのモチベーションを保つためにも共同生活は良かったですね。そして、意を決して7月1日にデビューアルバム、25日には感染防止を徹底した環境下でお披露目ライブを。あの時のメンバーの喜びは忘れられません。例えばCHIYO-Pは普段あんまり喋らない子。なのにライブが終わって家に帰るまで、ひたすら喋っていて(笑)。やりたいという思いが爆発したんでしょうね。私にとっても忘れられない日になりました。」

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