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ずん飯尾和樹、ムロツヨシ、大森南朋…“非モテ”おじさんブーム到来

ちょいワルおやじ、おっさんずラブ、バイプレイヤーズ…時代ごとに変遷を遂げるおじさんブームの系譜

 振り返ると、“おじさんブーム”は過去に何度も起きている。80〜90年代には、ウイスキーCMでダンディなイメージが定着した長塚京三が、人生経験豊富な大人の魅力で女性を惹きつけた。また、当時型破りな刑事像を打ち出した人気ドラマ『あぶない刑事』の舘ひろしや柴田恭兵など、イケメン系ダンディおじさん俳優たちもモテの対象となった。

 2000年代には、男性ファッション誌『LEON』から生まれた“ちょいワルおやじ”ブームが到来。アウトローな雰囲気をかもし出す不良っぽいファッションに身を包むおじさんが、経済力があるからこその大人の余裕や若い世代とは異なるラグジュアリー感などからもてはやされた。当時の人気番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)には「ちょい不良おやじコンテスト」というコーナーも生まれるなど、ファッションとあわせたおじさんブームがメディアを席巻した。

 そして近年では、おじさん同士の純愛を描いた『おっさんずラブ』や、端役俳優たちの悲哀をおもしろおかしく映し出した『バイプレイヤーズ』など、おじさん俳優がフィーチャーされるドラマが人気を集めている。見た目は“いかつくて強面”のおじさんたちのギャップのある心優しさや生真面目さ、滑稽さを若い女性たちがかわいいと感じて愛でたり、いじったりすることで話題になるとともに、おじさん株が急上昇した。

 『おっさんずラブ』のテレビ朝日・貴島彩理プロデューサーは、「『バイプレイヤーズ』や『メゾン・ド・ポリス』など、かわいいおじさんたちに、なんだか癒やされる…という気持ちは、いち視聴者としてとてもよくわかります(笑)」(ORICON NEWSより/2019年3月1日)と語っているが、“癒やし”がひとつのキーワードになっている。そこからはバイプレイヤーブームも生まれ、その呼び名のとおりの端役ばかりではなく、ドラマや映画などのメジャーシーンで主演を張る作品も増えるなど、おじさん俳優たちが活躍の場を広げていった。

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