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「爽健美茶」ラップも話題 女性二人組ラッパーにCMオファーが続くワケ

 昨年8月にメジャーデビューを果たした女性2人組のラップユニット、chelmico(チェルミコ)。爽健美茶のCMソング「♪ハトムギ、玄米、月見草〜」をラップで披露している……と説明すれば、思い出す人もいるのではないだろうか。新曲「switch」がドラマ『四月一日さん家の』(テレビ東京系)のOPテーマに決まり、これからの活躍が期待されるが、実は彼女たち、すでにメジャーデビュー前から多くの企業CMに起用されている。それも三越伊勢丹、花王など、いわゆる名の知れた企業からの案件が多い。起用したくなる魅力はどこにあるのか、制作側、そして本人たちのインタビューからひもといていく。

(取材・文/東田俊介 写真/加藤岳)

「自然体」「ポジティブ」多くの企業から愛される理由

 今年2月より放映が開始された『爽健美茶』CMでは、メインで出演する女優の榮倉奈々、モデル・女優のSUMIREら25組が、chelmicoとともに「爽健美茶のラップ」を口ずさんでいる。同CMのクリエイティブディレクター、「僕とYOU」の瀧澤慎一氏は、受け継がれてきた『爽健美茶のうた』をラップでアップデートすることで、爽健美茶の25周年の進化を表現できると考えたのだ。そこでchelmicoに白羽の矢が立てたのには、大きく3つの理由があるという。

「ひとつは、彼女たちのパーソナリティや活動のスタンスが、『ゴクゴク自然に、生きていく。』というブランドのメッセージとシンクロしていること。ブランディングの一環としての施策なので、これは最も大事なポイントです。CMにおいて、“アーティストの人気や知名度を利用するだけのタイアップ”は、僕自身意味がないと思っています」

 瀧澤氏は、彼女たちのライブが“幸せそうな空間”であることに着目。自然体で明るい二人がステージに立てば、オーディエンスもその雰囲気に身を任せる。それがCMにも活きると考えた。

「ふたつめは、chelmicoがラップのスキルだけでなく、歌唱のポテンシャルも高いことです。原曲のメロディを活かすことを前提としていたので、歌唱力は必須。声の性質がフレッシュで爽健美茶のイメージにも合っているし、TVCMを通じて多くの人にポジティブなエネルギーを届けられると思いました。彼女たちが他社CMでも起用される理由は、このポジティブなエネルギーにあると思います」

 そして最後は、私的な理由のようで、広告を打つ上では重要なポイントだ。

「僕が単純にchelmicoを好きだったんです。元々音楽が好きなこともあって、新しいアーティストには、いつもアンテナを張っています。アーティストに対しての“ラブ”があることは、良いコラボレーションを作っていく上で、すごく大切なんです。以前、『水曜日のカンパネラ×日清カレーメシ』の仕事をしたのも同様の理由でした」

「ラップ」がポジティブな性格を形成してくれた

 chelmicoが結成されたのは、2014年10月のこと。Rachelが「ミスiD 2014」のイベントで、何か披露してほしいと言われ、以前から友人だったMamikoを誘いラップをすることになったのがきっかけだ。その後ネットにアップした音源が話題を呼び、局地的に盛り上がりを見せていたものの、CMオファーにはさすがに目を丸くしたという。

Rachel最初は疑ってましたよ。『え、ほんとにウチら?』みたいな。というか『よく見つけてくれたなあ』と。

Mamikoたしかに不思議に思ったね。私たち騙されてるのかなと(笑)。

 瀧澤氏も語っていたように、周囲から「chelmicoにはポジティブなエネルギーがある」と思われているが、本人たちいわく「もともと性格は暗い方」と語る。

Rachelずっと引っ込み思案だったんですよ。でもラップをはじめて、金髪にしてからかな。今は強気になってます(笑)。ラップをやっているという事実が、『帰ってくる場所がある』みたいな安心感があるんですよね。友達と遊んだりしている時とかでも、自分を保ててるっていうか。

Mamiko私も幼少期は人見知りだし、泣き虫でしたね。でもそこから人と話すようになって、性格がだんだん明るくなって。逆にラップをはじめてからは、落ち着いた、というかちょうど良くなった感じがします。

Rachelありのままで、無理して人に合わせなくていいやとは思うようにはなったね。
 そもそも気の合う友人で、“軽めなノリ”から活動がスタートしたため、二人の関係性もビジネスライクにはならず、それどころかより仲が深まった。毎日のようにLINEで連絡を取り合っている上、プライベートでもよく飲みに行くという。

Rachelお互い信頼できてないと、何もかもダメになっちゃうから、隠し事もしないし、思ったことは言うようにしてますね。『こうゆう曲作りたい』とか。抱えたままにしておくのは嫌ですね。

Mamikoそこで我慢する意味もないしね。仕事も遊びも一緒にいて、シンプルに過ごす話しちゃうし話せちゃう。

 「女性二人組」「自然体な振る舞い」そうした要素からどことなく『アジアの純真』で鮮烈なデビューを飾った女性デュオ、PUFFYを思わせるが、理想としている関係性のアーティストを聞くと、二人口をそろえて「電気グルーヴですね」と語る。

Rachel前から大好きで、二人の関係性がすごく良いなあと思っていて。

Mamikoでも『〇〇っぽい』って言われるのも嬉しいですけど、ゆくゆくはchelmicoで例えられたいですね。

Rachelそうだね。令和はchelmicoで(笑)。

 結成した当初から「特にゴールは定めていない」と語るchelmico。「でも野外で何千人を前にした光景は見たいと思う。単純に楽しそうだし、広いところで一緒に歌ったりしたい」(Mamiko)、どんな状況でも気取らない彼女たちの姿を見る機会は今後増えていきそうだ。

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