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りゅうちぇる、“おバカ枠”から脱皮? “若者の代弁者”としての需要高まる

 2月5日放送の『情熱大陸』(TBS系/毎週日曜23:00〜)に初出演したりゅうちぇる。かつては“ビジネスカップル”とも言われた相方・ぺことも、昨年末に“リアル”結婚。当初の“オマケ”的な立ち位置から、現在では彼女よりもテレビ露出が増えるなど、日本一忙しいタレントの1人に。最近では“おバカっぽいのもビジネスだったのか?”と思わせるほど的確に空気を読み、機転の利いた発言を繰り出している。愛らしいキャラクターそのままに、“若者の代弁者”としての需要が高まるなど、その幅を自然な流れで広げつつある。

過剰な“キャラ設定”から徐々に“普通メイク”披露もキャラ変への布石?

 りゅうちぇるは沖縄出身の21歳、ファッション関係の仕事に就くために上京。2015年9月に『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に、恋人であるぺこ(オクヒラテツコ)の“オマケ”としてテレビ出演し、司会の明石家さんまとの絶妙な絡みでブレイクを果たす。その後、1980年代アイドルを思わせるヘアバンドとクリクリヘア、濃すぎる頬紅をトレードマークとする個性的なファッションと強烈なキャラで注目を集めた。

さまざまな番組にぺこと出演し、新陳代謝の激しい“おバカ枠”で“セット売り”によりその力を発揮。当初は、ぺこの“オマケ”であったが、機転のきいた会話と強烈なキャラが受け、“ピン”でも番組出演することが多くなった。そのキャラ設定は、日本の南に存在するという「ちぇるちぇるランド」出身と称しているが、「ちぇるちぇるランドは永遠にあるので、ず〜っと続けるに決まってるっさ〜」(2016年3月3日/ORICON NEWSより)と永遠に続けると宣言している。

 ただ、最近は各所でストレートヘア&普通のメイクで登場する機会も多くなり、「カッコイイじゃん」「普通にしたら普通にイケメン」と話題に。また、冠番組『りゅうちぇる×ちゃんねる』(AbemaTV/2月17日)でも、「なんか最近ヘアバンド、ダサかったなって気付いた…」と、まさかのトレードマークの“ヘアバンド放棄宣言”。とは言え、先に“キャラ設定ありき”の芸能人はいくらでもいるし、後で方向転換するのも常である。りゅうちぇるのキャラ設定にしても、今さら途中で外れたとしても、いちいち“ブレた”と突っ込む視聴者も少ないだろう。

 さらに、最近のりゅうちぇるの発言は“おバカ枠”を超えた理路整然とした見解を述べるシーンが増えてきた。『好きか嫌いか言う時間』(TBS系)に出演した際、「日本的な職業は日本人がすべきか否か?」との議論で「反対」を主張。賛否両論ある中、「普通にある中華料理店とかイタリア料理店も全然日本人がやってるし、普通においしい。だから、そういう考えは古いと思う」と自身の見解を“決然”と述べた。また、カジノの誘致先として「沖縄推し」する堀江貴文氏に、「(カジノを)作るとしたら日本の無人島。本当に何かが起こっても、何も迷惑をかけない。何もなかったところにポンと建てて、みんなが週末お休みをもらって、船とかで行けるような距離感がいいな」と発言し、沖縄育ちならではの“正論”を主張しているのである。

今どきの若者らしい“しがみつきのなさ”がリアルな共感に

 先の『情熱大陸』(TBS系)でも、「自分を貫くことは絶対曲げない。だけど、ぺこりんを守っていく上で、ファッションだったり、仕事(バラエティ)にこだわらず、いろんなことに挑戦していきたい。自分のプライドを捨ててまでも頑張りたい」とまで語り、これまでのイメージからは想像できない芯の強さを見せたのである。番組終了後、「けっこう真面目なんだね。見直したよ」「真面目なりゅうちぇる見れて新鮮だった」など、リスペクトするコメントが若者を中心に多く上がった。“おバカ”なイメージが先行していただけに、しっかりとした自分の意見を持っていることがわかると、りゅうちぇるの“男前ぶり”が急上昇、だからこそさらに“おバカぶり”も引き立つという好循環を生み出したのである。こうした“おバカ”と“男前”のギャップがりゅうちぇるの魅力となっているのだが、実は今どきの若者らしい“しがみつきのなさ”がリアルな共感を呼んでいるのかもしれない。

 かつて『クイズ! ヘキサゴンII』(フジテレビ系)で“おバカ”タレントとして活躍したつるの剛士は、2男3女の優しい父であり子育てに積極的なイクメンとして、ごく自然な流れで“おバカ枠”を卒業した。最近のりゅうちぇるを見ていると、チャーミングな“おバカ要素”も残しつつ、若者の代弁者として“リアルな声”を発信するという、奇妙な二面性を駆使して更なる支持を広げている。決して一過性のブームでは終わらない“天然な戦略”で、我々の想像を超えるポジションを形成するかもしれない。

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