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ORICON NEWS
Jun. K(From 2PM)、活動休止前の素直な心境について語る
自分自身が感じているある種のプレッシャー
Jun. K まず東京ドームのステージに立てること自体、本当にありがたいことだと思いました。そして、今回ファンの方たちがメンバーカラーを配した、レインボーオーシャンを作ってくださり、その美しい光景にとても感動しました。あと、後半に僕たちの昔の映像が突然スクリーンに流れるというハプニングがあったのですが、それを見た瞬間、あまりに恥ずかしくて、平常心じゃいられなくなりました(笑)。
――Jun. Kさんをはじめ、みなさんかなり動揺されていましたよね。
Jun. K 全く知らされていなかったので、早くこの映像が終わってくれないかとずっとハラハラしていました(笑)。
――ステージでJun. Kさんは泣かれると思っていたのですが、最後まで笑顔のままでしたね。
Jun. K 心の中で泣かない、絶対泣かないと決めてステージに臨みましたし、せっかくならば笑ってみなさんとしばしお別れをしたかったんです。というのも、これが最後ではないですし。
――また会えるという確信が笑顔に表されていたんですね。
Jun. K でも、泣いているファンの方たちがたくさんいらして、その姿を見て、僕も思わず泣きそうになってしまいました。今回はできるだけ1人ひとりの表情を見逃さないように、最後まで意識してステージに立っていたのですが、みなさんの顔を見ていたら、いろんな感情が沸き起こってきて、ステージを離れるのが名残惜しくなってしまいました。これから先、2PMとしての活動はしばらく休止期間に入ってしまうので、次はいつこのステージに立てるんだろう? とか、いろんな思いを抱きながらも、何をさておき、たくさんの方たちが来てくださり、本当に幸せな時間を過ごすことができました。
――現在はソロツアーの真っただ中ですが、今回のライブのコンセプトは?
Jun. K 今回のコンセプトは“自由さ”。自分自身はもちろんですが、見に来てくださるかたも形式ばらず、リラックスしながら楽しめるステージを心がけています。
――まさに3rdソロミニアルバム『NO SHADOW』もリラックスしながら楽しめる、心地いい1枚となっていますが。
Jun. K (恐縮しながら)ありがとうございます!
毎回新たなチャレンジができている
Jun. K 周りの人から受けるプレッシャーというよりは、自分自身が感じているある種のプレッシャーといいますか。自分が満足できなければ、それを音楽として作って出すということはないので、そういった意味では常に苦悩しています。そもそも皆さんの予想を裏切ろうということは考えてないのですが、自分の個性、自分の音楽というものを探している結果がそのつど作品となって表されていると思います。音楽自体、R&Bひとつとっても、常に変化してきていると思うのですが、僕が子供の頃から聴いてきた音楽というものがあって、その流れの中でもこれは守りたいと思う部分を大切にしながらも、毎回新たなチャレンジができていると思います。
――Jun. Kさんが今作を作るにあたって意識されたことはありますか?
Jun. K 何よりもこだわったのは、表現の自由。なので、事務所にもあらかじめ「今回は大衆とかまったく気にしません、自分の好きなようにやらせていただきます!」と伝えて、自由に作らせてもらいました。
――すぐに事務所の方からOKは出たんですか?
Jun. K はい、僕を信じてくれました。
――『NO SHADOW』というタイトルに込めた想いとは?
Jun. K 影というものは常に自分の横、傍にいる存在と定義すると、当たり前にいると思っていたその存在(影)がある日突然消えてしまい、その大切さに初めて気づくという意味を持たせています。
――今作もすべてJun. Kさんが手掛けられていますが、Jun. Kさんがとくに思いを込めた曲を1曲あげるとしたらどの曲ですか?
Jun. K 「MARY POPPINS」という曲ですね。この曲はもともと童話からインスピレーションを受けて作ったのですが、僕自身童心に返って作詞することができました。サウンド的は自分の好きなネオソウルというジャンルで、コードを新しくアレンジして、自分的にも納得のいく仕上がりになったと思います。また「NO SHADOW」や「PHONE CALL」は表現をするうえで新しい挑戦になったと思います。とくに「NO SHADOW」は、今ここは歌なのかラップなのか、その境目がわかりずらいところが新しいといいますか。またMVでは、マネキンで影を表現していると思いきや、実は人間がマネキンに扮していたという、そのカラクリを楽しんでいただけたらと思います。