今期放送のドラマ視聴率で1位を独走する『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』（テレビ朝日系）の第4シーズン。相変わらず米倉涼子の凄まじいメスさばきと病院内のドロドロが描かれ、特に病院長役・西田敏行と新キャストの副院長役・泉ピン子の“怪演”ぶりが話題になっているが、なかでもひときわ目を引く美女がいる。病院長の秘書兼愛人・白水里果役に抜擢された田中道子だ。田中は『ミス・ワールド2013日本代表』にもなったモデルであり、今年3月23日の“女優宣言”後、本作で女優デビュー。その日本人離れした美貌と、身長172センチのスタイルの良さで演じる魔性の女ぶりは、“第二の菜々緒”との声も上がっているようだ。

菜々緒がアジアンテイストのクールビューティーなら、田中は濃厚な“ラテン系美女”

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  『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』に秘書兼愛人役で出演している田中道子 （C）ORICON NewS inc.

　田中の役どころは、先述のように“ザ・狸オヤジ”の西田の秘書兼愛人。劇中の設定年齢でも西田65歳に田中26歳と、実に39歳差ながら完全に西田を手玉に取り、西田を膝枕で“ゴロニャン”させたり、肩を揉んで“ご奉仕”するなど、確かに“ザ・愛人”の様子だ。西田の腰巾着である外科部長（吉田鋼太郎）と内科部長（生瀬勝久）に対しては、「フッ！」と汚い物を見るような態度でバカにしたかと思えば、ニヤッと笑って見せたり、外科・内科両部長の言葉を意訳して西田に伝える通訳係になったりもするが、外科部長とは何度かアイコンタクトをしており、（外科部長ともデキてるんじゃないの…？）と思わせるしたたかさもある。さらに、西田の見えないところでダルそうにあくびをしたり、舌打ちをしたり、西田の食べ残したエビにむしゃぶりついたり……とコミカルな演技も見せつつ、表面上は病院長に従う従順な女性秘書ながら、回を追うごとに“悪女”としての独特の存在感を放ちはじめているのである。

　「田中さんのセリフはそれほど多くないですし、演技もまだまだな部分があります。ただ、田中さんの美貌とスタイルから受けるインパクトは大きいですね。菜々緒さんがアジアンテイストのクールビューティーなら、田中さんは濃厚なラテン系美女といったところでしょうか。菜々緒さんもドラマ出演を重ねることで着実に“悪女”（役）として成長してきましたが、田中さんのルックスも言ってみれば“ドS顔”ですし、イジメられたい、手玉に取られたいという中高年男性にとってはたまらないでしょう。親父ウケすることはもう約束されたようなものですね」（ドラマ制作会社スタッフ）

悪女キャラとのギャップで、女優として“大化け”する可能性も

　田中は2011年、『ミス・ユニバース・ジャパン2011』で3位入賞。2013年には『ミス・ワールド』で日本一の美女に輝き、モデルとしてCMやファッション誌などで活躍してきたが、同じ事務所の先輩・米倉涼子に憧れて女優を目指すことになる。今回の役についても、撮影前に「悪女役というものをやってみたかったし、演じがいがあるので楽しみです」と語り、撮影に入ってからも「現場を経験するのが、一番勉強になりますね。次はこうしてみよう、といった新しいアイディアも浮かんできますし、演じる楽しさも実感しています。まだまだ確たる自信もなく、手探りでもがいているところですが、このドラマが終わった頃に、何か道すじが見えてくるのではないかと、期待もしています」と話すなど、謙虚に学ぶ姿勢がうかがえる。

　さらには、西田の撮影中のアドリブに関して、「そのおかげで、セリフも増えるし、テレビに映る時間も増える。自分にとってオイシイ、チャンスだと思っています。視聴者の方にも面白がってもらえるように頑張りたいです」と語り、田中は謙虚さだけではなく、芯の強さや女優魂をも持ち合わせていることがわかるのだ。

　今期の『ドクターX』第4シーズンでデビューを果たした“女優”田中道子。今回の悪女役がハマれば、“ポスト・菜々緒”的な悪女や愛人が似合う女優になることができるかもしれない。さらには菜々緒もそうだったように、“悪くない美女”役を演じ、悪女キャラとのギャップも効いて、女優として“大化け”する可能性だって十分に秘めているのだ。来年以降、彼女がどのようなインパクトを残してくれるのか？ また1人、今後の動向が非常に楽しみな女優が誕生した。