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第2のウド鈴木? “規格外の天然キャラ”で話題のANZEN漫才・みやぞんとは
『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)などの人気バラエティ番組で確かな爪あとを残すみやぞんと、天然の相方を持つツッコミ担当のあらぽんに話しを聞きつつ、その魅力に迫ってみた。
出川哲朗顔負けの奇跡の展開を呼ぶ“天才的なバカ”
コンビとしての知名度はまだ「君たち誰?」の域を脱し切れない2人だが、ここ最近、みやぞんの天然キャラがバラエティ番組で開花しはじめている。『〜おかげでした』内のコーナー「お笑いイミグレーション」に出演した際は、とんねるずの石橋貴明から「どこの野球部なの?」と聞かれたみやぞんは、「どこの野球部?ですか?」となぜか質問をオウム返し。続いて石橋が、「(高校野球の)東京都大会どこまで行ったの?」と畳み掛けると、「え〜ちょっと分かんないんですよ」と目を白黒…。この“オウム返し”と“ちょっと分かんない”の繰り返しが天丼効果をうみ出し、スタジオは爆笑の渦に。放送後ネット上には、「久しぶりに芸人で笑った!」、「絶対売れると確信した!」などの声が次々と上がり、大いに盛り上がった。
その予測不能の天然ぶりはいじり甲斐があり、その流れから生まれる“奇跡の展開”は出川哲朗のリアクション芸や、ウド鈴木の暴走芸に通じるものもある。さらにルックスは無駄にコワモテ。このギャップの魅力もあって着実にファンが増えていっている。今後バラエティで重宝される“新キャラの誕生”と言えるのではないでしょうか」(某エンタメ誌ライター)
“持ってる”みやぞん、事と次第では『イッテQ!』レギュラーの座も?
さらには感覚重視の天才肌。中学から始めたテニスでは、小学時代からの経験者を始めたその日に打ち負かした武勇伝も。得意のギターやピアノに至っては、コードや音楽理論をまったく知らずに弾き始め、当時から音を聞いただけで再現ができたという。「“Em”とかの(ギターの)コードは自分で開発したと思い込んでいた」とみやぞん。「でも試しに正式に学んだら、まるで弾けなくなってしまったんです。僕は自由が好きなんでしょう」と自身を分析してみせた。
「『イッテQ!』のアメリカのロケ企画に参加した時も、アメリカに行ったっきりで巨大嵐が起こるのを待って撮影するはずが、あまりに待ち時間が長く、別の仕事のため一時帰国した瞬間に嵐が来訪。“トホホな奇跡”を巻き起こし、最高のオチをつけてくれました。この『イッテQ!』は、イモトアヤコなどの逸材を発掘してきた番組。彼がこの番組をきっかけに、日曜のお茶の間の“顔”になる可能性もあるかもしれません」(同ライター)
(文:衣輪晋一)