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小林武史がプロデュースするユニット、anderlustインタビュー「すごく自由にやらせてもらってます」

 プロデューサー・小林武史が手がける2人組ユニット・anderlust(アンダーラスト)が、2作目のシングル「いつかの自分」をリリース。現在、フジテレビ“ノイタミナ”アニメ『バッテリー』のオープニングとエンディングのテーマソングを担当しており、テレビで耳にする機会もあるだろう。ボーカル・越野アンナの爽やかな歌声とベース・西塚真吾の創造性。それらが融合した彼らの音楽は、一体どんなものなのだろうか。

音楽は耳で聴くだけじゃなく、目で見るものとしても面白い

――anderlustの結成は、越野アンナさんのソロライブで西塚真吾さんがサポートに入るようになったことがきっかけだそうですね。
越野アンナそうなんです。前作の、デビューシングル「帰り道」が映画『あやしい彼女』の主題歌になったんですね。私がソロ活動をしてるときからあった曲を、水田伸生監督が気に入ってくださったのがきっかけで、主題歌にしていただいて。私はもともと、新しい形での音楽表現方法を探していて、例えば音楽は耳で聴くだけじゃなく、目で見るものとしても面白いんじゃないかというアイディアなどを持っていて。何か新しい形で表現できないかと模索した結果、その「帰り道」のタイミングで私の考えに興味を持ってくれた真吾さんとユニットを結成しようという話になったんです。

――越野さんはつい先日、二十歳になったばかりですが、きっと小さい頃から音楽やいろいろなことについて深く考えるタイプだったんでしょうね。
越野アンナはい、考えすぎてしまうタイプでしたね。そのぶん感情のアップダウンも激しいし、哲学的な本をよく読んでいたり。ま〜、変わった子でしたね、ひと言で言っちゃえば(笑)。
西塚真吾彼女は帰国子女なんですけど、出会ったときの最初の印象もすごくアメリカンなテンションで。いきなりハイタッチなんですよ。僕はけっこう人見知りなので、正直最初は……引きました(笑)。
越野アンナそうなの? 真吾さんが冷静で繊細な人だと知って、後から“ごめーん!”と思いました。

――そんなふたりが一緒に音楽を作る上で、よく話に出てくることは何ですか?
越野アンナ特に深く話し合ったりはしないんですけど、無意識のうちに出てるのは“枠にとらわれないでいこう”ってことですね。どちらかというと、私はよく言えば発想が豊か、悪く言えば常識外れなんですけど(笑)、そのスタイルは絶対に崩したくないんです。
西塚真吾歳をとってくると、“これはダメだろう”っていう固定概念が増えてくるんですけど、そういうのをぶち壊されるんですよね。それが面白い発見につながったりするっていう。
越野アンナそれも正反対な私たちだからこそ、できているんだなって思います。性格は真逆ですけど、音楽に対する想いは同じだし。

小林さんは僕が粘っても、快くやらせてくれる

――プロデューサーは小林武史さんです。小林さんとanderlustについて話す際は、どんなことを話してますか?
越野アンナ私たちはまだ新人なので、初々しさはこすっても取れないし。だから今は、すごく自由にやらせてもらってますね。曲や詞はほとんど自分で好きなように、小林さんと一緒に作らせてもらってます。
西塚真吾小林さんは僕に、音楽的な良さを追究するように言ってくださいます。音色やフレーズにしても、「もうちょっとやってもいいですか?」と僕が粘っても、快くやらせてくれる。だから僕としても、音楽的に妥協しないでいられているんですよね。

――今回のシングル「いつかの自分」は、スタートしたばかりのanderlustにピッタリな曲です。どのようにして生まれた曲なんですか?
越野アンナフジテレビ“ノイタミナ”アニメ『バッテリー』オープニング・テーマとして、お話をいただいてから書き下ろしたんです。実はその頃、私はものすごいスランプに陥っていて――今回の曲は、小林武史さんが持っていた曲のAメロBメロを変えて、大サビを付け足した形で私が仕上げた曲なんです。その歌詞にある、“一度初心に戻ろう”というメッセージが自分のアイディアの原点になったんですけど、この“いつか”にはふたつの意味があって。ひとつは、とある目標に向かってどんどん成長していく、未来の“いつかの自分”。もうひとつは、過去にいる、未来への想いが一番強い“いつかの自分”。そのふたつがお互いを励ましあい、成長しあううちに、いつかは本当に出会うんじゃないかなという歌なんですよね。
西塚真吾僕はこの曲の「♪la la la〜」の部分が、パワー感があって好きですね。この曲の特徴というか、歌詞にある背中を押してる感じを演出できてるのかなって感じます。

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