今年、結成15周年を迎えたORANGE RANGEが再評価の兆しを見せている。7月に放送された『FNSうたの夏まつり〜海の日スペシャル〜』出演の際に大ヒット曲「花」を披露し話題を集め、今夏は「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」をはじめ多数の夏フェスに出演するほか、8月12日には約6年ぶりにテレビ朝日系『ミュージックステーション』にも出演と例年以上にメディア露出。周年イヤーとはいえ、なぜ今、ORANGE RANGEが再び注目を集めているのか? その魅力に改めて迫ってみたい。
しかし、メンバーの大半が10代だった時にデビューし、20代前半で一気にスターダムへとのしあがってしまったためか、影響力が高まるとともにいわゆる“アンチ”も急激に増えていった。様々なジャンルの音楽を取り入れて独自のスタイルへと昇華させるミクスチャーロックには、“オマージュ”、ともすれば“パクリ”という言葉がつきまといがちだが、ORANGE RANGEもその標的とされることが少なくなかった。デビュー後も沖縄を拠点としていたが、地元ののびのびとした風土で育った彼らにとって、東京の環境は窮屈な点もあったのだろうか、2009年8月発売の『world world world』を機に、自主レーベルへと移籍。“表舞台”に出ることが少なくなっていた。