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視聴者も絶賛 X JAPAN・Toshlがバラエティで開花
バラエティでの吹っ切れぶりの裏には、“洗脳騒動”を乗り越えた結果
極めつけは4月20日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)。“ものまねショーに本人が出演してもお客さんは気づかない”説を検証するため、ものまね劇場の老舗「そっくり館 キサラ」のステージにToshlがカツラ着用で立ち、新人ものまね芸人“トシ郎”に扮し、名曲「Forever Love」を熱唱したのである。ものまね番組にありがちな“モノマネ芸人熱唱中に後ろからご本人登場”ではなく、本人自らモノマネ芸人に扮するキレっぷり。しかも、お客さんはToshlの歌の上手さに感動するも誰ひとり本人とは気づかない、という奇跡の“オチ”までつけて見せ、「こういうのやっちゃうToshlいいわ」「Toshlのバラエティ路線すき」「バラエティ出てるToshl最高に可愛い」など、視聴者からも絶賛の声が多く上がったのだった。
「こうした吹っ切れぶりの裏には、例の“洗脳騒動”の反動もあるでしょう。でもToshlさんは立派に立ち直った。同番組でダウンタウンの松本(人志)さんに“アゴ男”(洗脳騒動会見の際、“化け物アゴ男”と罵倒された経験を告白)といじられても、平然としていられる“強さ”を身につけたんです」(レコード業界関係者)
例えバラエティ番組で活躍しても、いち歌手としてのポテンシャルの高さが際立つ
では、Toshlも彼らのように“歌って笑わせるマルチタレント”の方向へと進むのだろうか? 「それはないでしょう(笑)。正直言って、Toshlさんと彼らでは格が違います。例の“トシ郎”の時にしても、視聴者は笑ったつもりが、結局はToshlさんの歌唱力に圧倒されただけというのが真実。ボーカルのレベルの高さを再認識させられたわけですね。Toshlさんには、生涯一歌手であることに対する覚悟、真摯さがある。だからこそ、視聴者も無意識に安心して、バラエティのToshlさんにウケることがきるんです」(前出の関係者)
またX JAPAN自体、ヴィジュアル系バンドでは珍しく、フロントマンがドラムのYOSHIKIであるということも、Toshlのバラエティ進出が許される要因かもしれない。しかし、たとえToshlがバラエティで活躍しても、『NHK紅白歌合戦』では当たり前のようにX JAPANとして出演するし、YOSHIKIのピアノの隣で寄り添うように熱唱する姿は、彼らにしかわからない強い“絆”も感じさせる。
先述のように、Toshlに「またバラエティに出てほしい…」といった声が多くあるのは事実だが、往年のファンからの「Toshlをバラエティのオモチャにしないでくれ頼む」「Toshlがこんなバラエティに出るなんて……時の流れが怖すぎる」などいった反対意見があるのもまた事実なのだ。いずれにしろ、Toshlがバラエティ番組で活躍すればするほど、いち歌手としてのポテンシャルの高さも際立ち、もはや“神”レベルと言われる偉大なボーカリストとして、Toshlの後光を輝かせるだけであろう。