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ソバージュ・ボディコン…… 今“バブル”ネタが注目されるワケとは?
“バブル”ネタで異彩を放つ芸能人がインパクト放つ
日本中でバカ騒ぎ“狂乱の時代”を嫌悪するのではなくネタに
バブル時代とは、1980年代中頃から90年代前半にかけて起こった日本の好景気。一般人も含め多くの人が小金持ちとなり、深夜の繁華街ではタクシーがつかまらず万札をちらつかせて奪い合ったり、伝説の巨大ディスコ・ジュリアナ東京で、ジュリ扇(羽のついた扇子)を持ったワンレン&ボディコンギャルがパンツを見せて踊り狂ったり…とまあ、日本中でバカ騒ぎが続いた時代なのである。
嫌悪感が時代と共に懐かしさや笑いに変化
確かに今振り返ってみれば、当時をよく知らない世代も楽しめるような、“万人ウケ”する雰囲気ではあった。テレビ番組も海外ロケは当たり前だし、W浅野(浅野温子と浅野ゆう子)が「だしょ〜」などとバブル語を連発するトレンディドラマなども全盛、『三宅裕司のいかすバンド天国』(通称:イカ天/TBS系)といった深夜番組の名物コーナーも生まれ、バンドブームが起きた。個性派はラジオの『オールナイトニッポン』で伊集院光や電気グルーヴにハマり、さらにはバブル騒ぎとは真逆のフリッパーズ・ギターやピチカート・ファイヴなどの“渋谷系”といったジャンルも生まれた。そうした文化の背景には、いわゆる“サブカル”が育まれていた時代でもあったのだ。
ここにきてじわじわと沸き起こってきたバブル懐古ブーム。先述の平野にしろ、ベッド・インにしろ、あの時代のよくわからない“熱気”を感じさせるものがあるからこその人気なのだろう。とは言え、これからワンレン、ボディコン、ハイレグ水着などが流行るかと言えば、それはさすがにちょっと…という感じはある。日本経済はともかく、海千山千の芸能界においては、また新たな“バブル景気”が起こる可能性があるのかもしれない。