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2015年 年間音楽ランキングを発表!

激動のエンタメシーンを賑わした音楽&映像作品を紹介! 社会現象化したあのグループやアーティストたち、この1年を席巻した歌は、果たして頂点に立ったのは!?
【シングル】 1位〜25位26位〜50位51位〜100位
【アルバム】 1位〜25位26位〜50位51位〜100位
【アーティストトータルセールス】 1位〜5位
【DVD】 1位〜25位26位〜50位
【ミュージックDVD】 1位〜25位26位〜50位
【Blu-ray】 1位〜30位
【ミュージック Blu-ray】 1位〜10位
【総合ミュージックDVD・Blu-ray】 1位〜20位
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悲願の紅白出場の“公式ライバル”乃木坂46が急成長!

 現在の邦楽シーンにおける巨大な勢力と言えば、AKBグループ、ジャニーズ・アーティスト、EXILE TRIBEだろうか。そして、これら三大勢力においても明らかな変革が生まれていることが、2015年の年間ランキングから明らかとなった。

 12月8日で劇場初演から10年という大きな区切りを迎えたAKB48。秋葉原という東京の1エリアに端を発したこのグループは、10年の間に名古屋、難波、博多、新潟と、国内の様々な場所に新たな拠点を築く一大集団へと成長を遂げた。姉妹グループは“本店”に肩を並べるべく切磋琢磨し、年を追うごとにその勢いを加速させていった。SKE48の「コケティッシュ渋滞中」は、1〜4位を独占したAKB48作品(AKB48がシングルの年間TOP3をすべて占めたのは5年連続)に続く年間5位の座を手に入れた。これは彼女たちにとって、2013年の7位(「チョコの奴隷」)を上回る自己最高記録となった。

 2015年においてアイドル界の“頂”に大きな爪痕を残したのは、それら姉妹グループではなく、“公式ライバル”と称されてきた乃木坂46ではなかっただろうか。この1年に発売した3枚のシングルが年間の6〜8位に並んだ(昨年最高8位)。1月に発売された1stアルバム『透明な色』も女性アーティストではAKB48に次ぐ実績を残している。加えて、シングルが作品を追うごとに売り上げを伸ばしているなど、悲願だった『紅白』への出演をステップアップとして、今後の伸びしろにも期待は高まる。ただ惜しむらくは、そのセールスにおける数字の伸びがパーセンテージとして著しいものではないところに、国民的グループへの道としての課題が残る。ポテンシャルの高さは間違いないだけに、突出したヒット曲との出会いさえあれば、アイドル界の縮図は間違いなく大きな局面を迎えることだろう。

Kis-My-Ft2とジャニーズWESTが健闘! “EXILE越え”の三代目JSB

 ジャニーズ・アーティストでは、Kis-My-Ft2の動きが興味深い。嵐、関ジャニ∞とともにTOP10の一角を築いたアルバムランキングの結果については、2014年とほぼ同等と言えるかもしれないが、それ以上に大きく弾けたのがシングル部門。「Thank youじゃん!」などの4曲がTOP30内に入り。2013年のTOP30内2曲と比べても充実した1年であったことを窺わせる。また、ミュージックDVDランキングにおいても先輩関ジャニ∞の2作品を超えてTOP3の一角を占めた。メンバー個々の活躍に加えて、スピンオフユニットである舞祭組の浸透度もプラス要素に働き、その地盤を一段高いところへと持ち上げたように映る。ミニアルバム『パリピポ』が、1stアルバム『go WEST よーいドン!』(2014年 年間43位)を上回る成果を残したジャニーズWEST(39位)とともに、2016年のジャニーズの勢力図を左右するグループと言えるだろう。

 EXILE TRIBEでは、いわずもがなの三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの台頭である。シーンにおける活躍という点では、2014年から既に明確な成果を出してはいたものの、同年末の『日本レコード大賞』受賞を機にそのパワーが一気に拡大、シングル、アルバム、映像作品いずれにおいても1年前とは比較にならないほどのセールスを記録し、年間15位の「starting over」をはじめとするシングル5作(100位以内)、2位にランクされたアルバム『PLANET SEVEN』と見事に“EXILE越え”を果たした。2016年はEXILE TRIBE内での主権争いがさらに激化することになりそうだ。

“2.5次元”や“地下アイドル”とアイドル界に新勢力が登場

  • μ’sのアルバム『μ’s Best Album Best Live! CollectionII』(31位)

    μ’sのアルバム『μ’s Best Album Best Live! CollectionII』(31位)

  • 仮面女子のシングル「元気種☆」(49位)

    仮面女子のシングル「元気種☆」(49位)

 2.5次元というキーワードが注目を集めたこの1年、近年活性化が続くアイドルシーンにおいても同様の展開が生まれた。それが『ラブライブ!』から誕生した架空のアイドルグループ・μ’sである。2期にわたって放映されたテレビアニメを経て、この6月に上映となった完全新作の劇場版が大ヒットをたたき出し、『ラブライブ!』そしてμ’sの名は広く世間に知れ渡るところとなった。5月に発売されたベストアルバム『μ’s Best Album Best Live! CollectionII』は、史上初となる「アニメキャラクターによる月間1位」を達成したが、この年間ランキングにおいても堂々の31位(シングルは100位以内4作)。『紅白』への出場、そしてNHKでのアニメ放映がどのような反響をもたらすのか、今後も注視していきたい存在だ。ほかにも、“地下アイドル”シーンから仮面女子がシングル年間49位にランクイン。知る人ぞ知る“地下”に差し込んだ大きな光。ここにも新たな才能の胎動が感じられる。

ドリカム・サザン・浜省ら、ベテラン勢も健闘!

  • アルバム『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』(3位)

    アルバム『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』(3位)

  • Mr.Childrenのアルバム『REFLECTION』(6位)

    Mr.Childrenのアルバム『REFLECTION』(6位)

  • サザンオールスターズのアルバム『葡萄』(7位)

    サザンオールスターズのアルバム『葡萄』(7位)

 リスニングスタイルの変化とともに、パッケージのスタイルも大きく変わってきている昨今、そこにひとつのスタンスを示したのがMr. Childrenだった。年間6位にランキングされたアルバム『REFLECTION』は発売→ライブという流れを覆す、(ファンクラブ限定の)ライブで曲が披露され、その模様が映像化され、後にアルバム発売という形式で世に放たれた。加えて、ハイレゾ音源を収録したUSBの発売や、通常盤を購入した人に対しても初回盤に収められた曲をダウンロードで購入できる措置を取るなど、時代を見据えたアプローチで話題となった。

 様々な形態での発売が増えるなか、敢えて1形態のみにこだわったのがDREAMS COME TRUEである。25周年を記念したオールタイムベスト『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』は3枚組という大ボリュームにもかかわらず、価格を極限にまでシェイプアップ、幅広い世代をファンに持つ彼らならではのサービス精神がロングセールスに結びつき、年間3位という結果を導いた。

 その他のベテラン・アーティストもそれぞれのアプローチでファンを歓喜させた。サザンオールスターズは、約9年半ぶりとなるオリジナルアルバム『葡萄』を発売。16曲という大容量は作品の完成度とも相まって、変わらぬ高い支持を集め、年間ランキング7位を記録。2016年にソロデビュー40周年を迎える浜田省吾もまた、約10年ぶりのオリジナルアルバム『Journey of a Songwriter 〜 旅するソングライター』を全17曲入りで発売。年間24位という結果には、ライブなどを通じて培ってきたファンの層の厚さを感じることができる。

(文:田井裕規)
【シングル】 1位〜25位26位〜50位51位〜100位
【アルバム】 1位〜25位26位〜50位51位〜100位
【アーティストトータルセールス】 1位〜5位
【DVD】 1位〜25位26位〜50位
【ミュージックDVD】 1位〜25位26位〜50位
【Blu-ray】 1位〜30位
【ミュージック Blu-ray】 1位〜10位
【総合ミュージックDVD・Blu-ray】 1位〜20位
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