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今年も大物カップル誕生も先行きは? 芸能人夫婦のおしどり夫婦は成立するのか?
一方が引退したことで“レジェンド”おしどり夫婦となった三浦友和・山口百恵夫妻
その後者の代表と言えば、間違いなく三浦友和・山口百恵夫妻であろう。夫・三浦友和は長年キャリアを積んだベテラン俳優であるが、どちらかと言えば歳を重ねるにつれて評価を上げてきた。妻・山口百恵は結婚を機に芸能界を完全引退。おしどり夫婦の究極形とも言えるが、今なお“理想の夫婦”系のランキングでは上位に登場しているし、山口百恵自体もCDを復刻すればいまだにセールスを伸ばす。もはや、このおしどり夫婦は“レジェンド”化しているとすら言えるだろう。
お互いのスタンスを尊重し、崩さない夫婦の方針
一方、夫婦ともによく共演し、お互いに相手のことを積極的に話題にして、それをウリにする関係もある。それはそれでふたりの一心同体ぶりや深い絆を思わせ、プロの芸能人としても夫婦関係としてもわかりやすい。実際の関係はともかく、おしどり夫婦としては十分にアピールになるし、視聴者からの認知度も夫婦セットで上げることになる。逆に言えば、そうした活動が功を奏しているからこそ、高橋・三船夫妻の離婚劇は衝撃的だったのであり、林家ペー・パー子夫妻が、ペーの亭主関白ぶりや裏でパー子を罵倒しているなどの“事実”をバラエティ番組で暴露されても、おしどり夫婦としてのふたりの芸は色あせることがないのだ。
イメージや幻想で作り上げられる 芸能人“おしどり夫婦”
結局“おしどり夫婦”というものは、視聴者側からのイメージや幻想で作られた部分がかなり大きい。視聴者のほうも勝手におしどり夫婦に仕立てたり、あるいは仮面夫婦に仕立て、妄想をたくましくして楽しむ傾向があるからだ。今年の大物夫婦がどういうパターンを辿るかはもちろんわからないが、川崎麻世・カイヤ夫婦のように、あえて“不仲”をウリにする夫婦が現れてもいいだろうし、“偽装おしどり夫婦”や“遠距離おしどり夫婦”(モノマネの清水アキラ夫妻ですでに出現)など、“新型おしどり夫婦”にどんどん登場してきていただき、楽しい話題を世間に提供してほしいものだ。
(文/五目舎)