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「残念な兄」が秘めた規格外の“人間力” 千原せいじの魅力とは?
言語の違いにも動じない せいじのコミュニケーション能力
その他、新大阪駅から新幹線に乗り、車内で仲よくなった一般の中年女性と名古屋駅で大ゲンカをしたとか、「初対面のカメラマンとふたりきりになったらどうするか」という番組企画では、開始数秒で積極的に話しかけて打ち解けてしまうなど、せいじのコミュニケーション能力の高さを伝える伝説には事欠かない。
“芸人殺し”『徹子の部屋』出演は神回に
現地ロケでも、普通なら躊躇するような怪しい料理をあっさりと食べたかと思うと、すぐさま「不味い!」と言ってしまうなど、基本的には思ったことをそのまま行動に移しているだけだと思われるが、数々の芸人が何も面白いことが言えず、ズタボロにされてきた歴史を持つ『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際も、いっさい黒柳徹子のペースに惑わされず、自分の思い通りにトーク。一部ネットなどでは、その回は“神回”扱いにされているという。
計算なしの“人間力”で周囲を魅了
せいじの表裏がなく真っすぐで嘘をつかない言動は、もはや言語や国境、人種までも超えており、なかなか本音を見せない現代人の中でも稀有な存在。多くの芸能人を観ている視聴者にとっても、あまりにもありのままの姿にハラハラもするが、逆にスガスガしくもあり、過剰な気配りや迎合が見られないぶん、好感が持たれているようである。そうした、いっさいの計算がないように思われる(実際、何も考えてないだろうが)一連の言動こそが、ほかの芸能人にはない千原せいじの魅力であり、ひいては周囲からも信頼されることにつながる“人間力”なのであろう。
(文/五目舎)