(更新:)
ORICON NEWS
上野樹里、生きづらいと感じた瞬間とは!?
ダンスシーンの振り付けは、ダンスの先生と一緒に考えた
上野 一歩を踏み出すことって、ものすごく怖いし、勇気のいることだと思うのですが、この作品が少しでもみなさんの背中を後押しするものになってくれたらうれしいです。
――また今作では、上野さんがダンスするシーンも観どころだと思うのですが。
上野 ハルカとして、私が感じたものを以前からお世話になっている先生と一緒に振りを、考えました。
――上野さんのアイディアが盛り込まれていると。もともとダンスはされていたんですか?
上野 以前、映画に出演させていただいた際に、ミュージカルダンスのシーンがあったので、そのときにレッスンを受けたんです。
――そうだったんですね! とはいえ、また今回のダンスは特殊だと思うのですが。
上野 本当は韓国で著名な先生に教えていただく予定だったのですが、先生の映像を見たときに、あまりにもレベルが違いすぎて、このダンスを劇中で表現したとしたら、逆に違和感があるなと感じたんです。それよりも、ダンスのレベルは多少低くても、あ〜今、ハルカはこういう気持ちなんだって、ダンスを介して等身大のハルカを表現できればいいなと思ったんです。それで日本で以前からお世話になっている先生と一緒に、1つひとつアイディアを出していって、物語としても成立するようにつなぎ合わせていきました。
――ダンスシーンだけでも結構な時間を費やしたのでは?
上野 とにかく時間がなかったので、短時間の中で一気に集中してやりました。でも、こうして自分のアイディアがドラマに活かされて、とてもやりがいを感じましたし、ハルカという役に対してさらに想いが強くなりましたね。
仕事柄、日本にいるのが生きづらいと感じた瞬間も!
上野 スランプといいますか、ハルカのような後遺症みたいなものはないですが、このようなお仕事をしていると、ちょっと日本にいるのが生きづらいと感じた瞬間はありましたね。周りはどうとも思ってなくても、どこか引っかかる部分があって。
――有名になればなるほど、普通に街を歩いたり、ご飯を食べに行ったり……当たり前のことが難しくなってしまいますよね。
上野 普通に街を歩いてみたいと思っても、じゃあ、どれが普通なんだろう? って。ご飯を食べに行っても、普通にみんなと並んでご飯を食べていたら、何でここにいるんだよ、個室にいろよ(笑)って思われちゃうんだろうなとか。みんなが普通にしていることを普通にしていても、私だと違和感を感じられちゃうんですよね。
――逆に、私たちの日常に上野さんがひょっこりいたら大騒動になりますからね(笑)。
上野 そういったズレ、狂いだした感覚を戻したくて、何より自分が自分を大事にしなきゃ元も子もないじゃん! って、NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の撮影が終わってから、海外で休暇をいただいてリフレッシュさせてもらったんです。日本ではできなかった日常を向こうで経験させていただいたことで、今回の『シークレット・メッセージ』にしろ、その後のお仕事では、自分でも納得のいくいいパフォーマンスができていると思います。
――等身大の自分を常に大事にしているという部分はハルカと共通していますね。
上野 ヒロインだから美しいとかそういうのではなく、もっと人間味を感じてもらえるような、等身大の役柄がこれから増えていく気がしますね。私自身、ハルカという役どころにものすごく刺激を受けたのですが、ハルカに共感してくれる女の子がたくさんいてくれたらうれしいです。特に5話以降どんどん物語が面白くなっていくので、最後まで見逃さないように、楽しみにしていてほしいと思います。
(文:星野彩乃/撮り下ろし写真:ウチダアキヤ)
dTV日本独占ドラマ『シークレット・メッセージ』とは
【STORY】
初恋を忘れられず、恋に臆病になっているウヒョン(チェ・スンヒョン)とハルカ(上野樹里)。東京とソウル、離れた場所で暮らす2人は、スマホに届いたひとつのメッセージをきっかけに偶然の出会いを果たす。お互いの顔も知らないまま、メッセージを重ねるうちに、いつしか2人は惹かれ合っていくが……。
オフィシャルサイト(外部サイト)