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剛力彩芽、歌手・女優・司会業での独自のこだわりとは
MVは、今回が一番物語と歌とダンスがピッタリハマった
剛力 最初に思ったのは、ダンスが乗りやすそうな楽しそうな曲だなっていう印象でした。歌詞は、そのあとできてきたんですけど、今おっしゃったように本当に女の子のかわいらしさが出ているんですよね。しかも、男の子に振り回されて、ちょっといじけてみたりもするんですけど、最終的には“焦らず”とか“自分らしく”とか言っていて。そのへんが、やっぱり女の子って強いんだなって思いましたし(笑)、私も基本的に焦らない人なので、私らしいなとも思いました。それに最初は気付かなかったんですけど、サビの部分が“相合傘”“憧れるの”“あなたと2人で”っていう感じで、全部“あ”から始まっているんですよ。だから、あっ、すごい! と思ってビックリしましたね。
――幸せな片想いの曲ですよね。
剛力 そうですね。片想いさえも幸せっていう感じ。そこがいいなって思いました。
――でも、この状況を客観的に分析すると、両想いだろう! って思いますけど。
剛力 そうなんですよ! でも、この微妙なタイミングって、意外と楽しかったりするんですよね。彼の態度や言葉の1つひとつにドキドキワクワクしちゃう、みたいな。そういう話をよく聞くので、きっと誰もが必ず通る道だと思うし、通って欲しいですね。
――だから、まだ恋する気持ちを経験してない若い子たちは、恋をするとこんな感じなんだなって思うでしょうし、大人の女性たちは、こういうことって懐かしく思い出すかもしれないですね。
剛力 やっぱり大事だよね、このときめきはって(笑)。だから、若い人にも大人の女性にも共感してもらえたら嬉しいです。
――剛力さんの楽曲は、いつもダンスも話題になりますけど、今回のミュージックビデオでは傘を持って踊ってますね。
剛力 はい。ただ、あれはミュージックビデオだけで、実際にイベントや歌番組などで踊るときは使わないんですけどね。でも、ミュージックビデオの撮影は楽しかったです。
――物語風になってますよね。
剛力 そうですね。しっかり物語ができているなって思います。今までもミュージカル調なミュージックビデオは作ってきてたんですけど、今回が一番物語と歌とダンスがピッタリハマったなっていう感じがしています。
学生時代に“相合傘”を体験したかった
剛力 しますね。今思うと、してこなかったなぁって。今はスタッフさんと一緒に傘に入ることはありますけど(笑)、学生の頃にした記憶がないんですよ。
――相合傘って、学校から一緒に帰るとかしないと無理ですよね。しかも、どちらかが傘を持っていないという状況で。
剛力 でも、持っていてもわざとひとつの傘に入る……っていうのもいいですよね。しかも、制服っていうのが大事だと思う。したかったな〜(笑)。すっごいドキドキするんでしょうね。だから、リスナーのみなさんは、できるときはしておいたほうがいいですよ(笑)。
――そして、カップリングの「15」は人生の曲ですね。
剛力 これは、私の学生時代を反映している曲になっています。だから、結構実体験も書かれています。
――そうなんですね。ということは、“人見知り逃げ腰な15歳”っていうフレーズがありますけど、昔はそんな感じだったんですか?
剛力 はい。全然しゃべれなくて。自分で話すことが苦手って思っていただけだったのかもしれないですけど、よく知っている人以外とは話せませんでした。知っている人の前では、すごくうるさいんですけどね(笑)。
――今のポジティブな剛力さんからは想像ができないです。
剛力 変わったタイミングは、自分でもわからないんですよ。もともと小学生の頃から母親には「彩芽は強いよ。だから大丈夫」って、根拠のよくわからないことをずっと言われていたんですけど(笑)、殻を破れた瞬間っていうのは、自分ではよくわからないですね。たぶん雑誌のモデルをやらせてもらうようになったりっていう時期だとは思うんですけど。