ORICON NEWS
【上半期ランキング】音楽シーンをけん引する三大勢力の内部に変化
【アルバム】 1位〜25位/26位〜50位
【DVD】 1位〜25位/26位〜50位
【ミュージックDVD】 1位〜25位/26位〜50位
【Blu-ray】 1位〜25位/26位〜50位
【ミュージックBlu-ray】 1位〜20位
“総選挙”でもその躍進ぶりが喧伝されたSKE48が、CDセールスでも健闘
「僕たちは戦わない」で5年連続の上半期1位を獲得したAKB48は、「Green Flash」が2位を獲得し、これで2011年以降4年連続で上半期の1、2フィニッシュを飾った(2014年はTOP3独占)。だが、注目はその後ろ、つまり3位にSKE48の「コケティッシュ渋滞中」が飛び込んできたことだ。“総選挙”においてもその躍進ぶりが喧伝されたSKE48だが、CDセールスにおいても着実に“本家”を射程圏内に捉えたと言っていいだろう。687,284枚という数値は自己最高のものであり、“ファミリー”内でひとつ頭を抜け出した印象を強くさせる。同様に(同じ“ファミリー”に括るのは異論もあるかもしれないが)、乃木坂46も前年を上回る勢いで4位にランクイン。NMB48も自己最高位をクリアした。SKE48とNMB48のシングルを敢えて同時リリースすることで世間の関心を煽ったサプライサイドの戦略勝ちとも言えるが、AKB48一辺倒だったグループ内に大きな動きがあったことは間違いがない。
一方、嵐がセールス面でけん引してきた感の強いジャニーズアーティストのCDセールスにおいても、Kis-My-Ft2の躍進が目覚ましい。派生ユニットの舞祭組を25位以内に3作品がランクインし、バラエティ番組などを通してアピールしてきた個々のキャラクターが、着実に浸透した結果とも言える。またジャニーズWESTは、ジュニア時代からの実績の積み上げが結成1周年にして初のコンサートツアーで15万人を動員し、1stアルバムがTOP30入りするなど確実に実を結んでいる。Kis-My-Ft2とジャニーズWESTとともに、次世代を担う注目株として一歩ずつ成長を遂げている。その勢いからは、嵐や関ジャニ∞といった“人気者”が決して安穏していられない“下克上”の匂いさえ漂ってくる。
EXILE TRIBEの屋台骨を背負う存在として輝きを増した三代目JSBが初の首位
と、注目“ファミリー”内における“新勢力”の台頭を記してきたが、ミュージックシーン全体を見るとベテランもしっかりと結果を残している。実に10年ぶりとなるオリジナルアルバム『葡萄』を発売したサザンオールスターズ、同じく10年ぶりのオリジナルアルバム『Journey of a Songwriter〜旅するソングライター』を発表した浜田省吾がアルバムランキングで貫禄を示した。10曲前後が“標準”収録曲数になっていた近年のアルバムマーケットに楔を打ち込むように、いずれの作品もCD収録時間ほぼ一杯の16曲、17曲(表記上は15トラック)を収めており、その“攻め”の姿勢がLPやCDで育った世代のみならず、配信中心の世代の心をも震わせた。下半期の中心作のひとつになるであろうMr. Childrenの『REFLECTION』とともに、配信時代に向けてアーティストからの“提示”と言えるだろう。
【アルバム】 1位〜25位/26位〜50位
【DVD】 1位〜25位/26位〜50位
【ミュージックDVD】 1位〜25位/26位〜50位
【Blu-ray】 1位〜25位/26位〜50位
【ミュージックBlu-ray】 1位〜20位