(更新:)
ORICON NEWS
「無断撮影」問題……芸能人のプライベートはどこまで守られるべき?
当のタレント本人たちも見解が分かれる
実際、こうしたファンの無断撮影に苦言を呈する著名人も少なくない。お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣は昨年、電車内で無断撮影された画像がTwitterに掲載されたことに対し、自身のTwitterで「写真を撮るなら一声かけていただけませんか?」とツイート。お笑い芸人の小藪千豊は、Twitterで「家族はやめてな あと女性タレントはやめたってな いろいろ女子的な理由あるやろしたのむわ」と忠告。多くの芸能人がファンのモラルの低下を嘆いている。一方で、アイドルグループ・HKT48の指原莉乃は東京・渋谷で無断盗撮されたことに対してTwitterで「そういうお仕事だから」とある程度の理解を示した。“有名税”として、ある程度は仕方ないのだろうか? それとも、断固として許されるべきではないのか?
無断撮影=有名になった代償?
また、「世間から注目を浴びる仕事をしている以上、気持ちのいいものではないでしょうが、一般の人に勝手に撮影される可能性もあるということを頭に入れておくべきだと思います」(埼玉県/30代/男性)、「行為を認めるわけではないが、可能性としては起こり得ること。ある程度リスクとして自覚すべき」(東京都/20代/女性)、と、“撮られたくないのなら本人たちも自覚するべき”という意見も多かった。また、「有名人である以上、どうしようもない。ただ、撮った写真を好き勝手にネット上にアップするなどの行動は問題だと思う」(愛知県/30代/男性)と、撮影行為自体が問題なのではなく、「SNSなどにアップすることが問題」と考えている人が多いことがわかった。撮影自体が問題なのか、それとも拡散することが問題なのか、意見は真っ二つだ。
1億総カメラマン時代だからこそ、個人のモラルが問われる
今回のアンケート結果を振り返ると、回答としては賛否両論でありながら、全体的に“そういう時代なのだから”というコメントを寄せた人が多いのが印象的だった。時代は変化している。いくら法律に触れる可能性があるといっても、こうした流れを完全に制御することはほぼ不可能というのが実情だろう。そうなると、やはり個人のモラルに委ねるところが大きくなってくる。1億総カメラマン時代、「無断撮影」問題について、ファンそれぞれが今一度考えてみる時が訪れているのではないだろうか。
【調査概要】
調査時期:2015年5月18日(月)〜5月24日(金)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】(外部サイト)会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調