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ORICON NEWS
話題の“演歌男子”山内惠介
福岡出身、異例の北海道ツアーも開催
そしてその人気を決定づけたのが、2009年9月に発売したシングル「風蓮湖」。北海道・根室半島に実在する“風蓮湖”を舞台にした同曲では、ラジオやキャンペーンなど北海道でのプロモーションを重点的に実施した。その結果、何と北海道地区では最高3位を記録。現在では福岡出身でありながら、道内のラジオやテレビでレギュラー番組を持ち、道内ツアーの開催のほか、札幌ドームでのプロ野球公式戦では演歌歌手として異例の国歌斉唱を果たすまでに。「白樺の誓い」「釧路空港」など、その後のシングルでも北海道で突出したセールスを記録していることからも、その人気の定着ぶりが窺える。
とはいえ、特定の土地を舞台にした作品を歌い、その土地でのプロモーションに注力している歌手は他にもたくさんいる。いわゆる“ご当地ソング”にとどまらず、エリア人気を獲得したのはなぜか? まずは「風蓮湖」以降も継続して北海道プロモーションを実施し、現地メディアでのレギュラー番組を持っていることが強みとして挙げられるだろう。そしてその根底にあるのが、彼の親しみやすい人柄。最近ではファンへの丁寧な対応が様々なメディアでも取り上げられているが、スタッフやマスコミなど、誰に対しても分け隔てなく真心をもって接する。北海道でのラジオ出演の際には毎回1人で出向き、現場スタッフとも良好な関係を築いているというエピソードからも、その人柄が内面からにじみ出ているものだということがわかる。
北海道エリアでの人気が全国へ
「ファンの方は様々なジャンルの歌を聴いてきて演歌にたどりついていますから、彼らに支持していただくというのは、テクニックでどうにかなるものではないんです。うまいけどなんか違うなって、そういう部分が見えてしまう。いかに31歳の人間としてどうあるべきかというのは常に考えていますね。よく水森先生に言われたのが、お前はデビューが早かったし、内弟子生活もそんなに長くなかったから、お客様に磨かれて育ててもらうんだなって。この言葉をもらって長くなりますけど、本当にその通りだと思うんです。狙ったり、なれ合いでやってたりすると、すぐばれますし、ファンの方に喜んでもらえる歌を歌っていくにはどうすればいいのか、いつも追求しています。キャンペーンは本当に磨かれる場所ですね」。
2015年は勝負の年。2月18日には、デビュー15周年記念の第1弾シングル「スポットライト」の発売も控えている。テレビ番組への出演を通してお茶の間にまで魅力が知られつつある今、どこまでセールスを伸ばしていけるか、まずは初週の動向に注目したい。