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乃木坂46『キャラが炸裂☆メンバーの男装に大興奮!』

 乃木坂46の5thシングル「君の名は希望」は曲調もミュージックビデオ(MV)も新たな一面を見せる意欲作。デビューして1年たった成長の証しを感じさせる今作の意気込みや近況を生田絵梨花、井上小百合、中田花奈の3人がキャラ炸裂で語ります!

どんな状況の人にも希望や感動をあたえられる――名曲になりそう

――「君の名は希望」は今までのシングルにはなかったタイプの曲。聴いたときの印象は?
生田絵梨バラードっぽくて合唱曲みたいな感じだなって。歌詞もすごく響いてきて、感情を入れやすいなと思いました。
井上小百合最初聴いた時は“孤独”って言葉がキーワードになっている気がしたけど、実はすごく希望がある。前向きになれる曲だなって印象ですね。
中田花奈私はすごい名曲になりそうって思いました。どんな状況の人にも希望や感動をあたえられる内容だなって。


――直接的な言葉は使っていないのに背中を押される。じわじわと沁みてくるフレーズが多いですよね。
中田特に<厚い雲の隙間に光が射して>って歌詞が好きです。景色やイメージが浮かんできて温かい気持ちになる。
井上私は<人の群れに逃げ込み紛れても 人生の意味を誰も教えてくれないだろう>ってところかな。多分、人って何を言われても自分で体験して感じないとわからない。私も上京して乃木坂46に入って初めて、親や友だちの大切さに気づいたから、このフレーズはすごく響きました。
生田私は<こんなに誰かを恋しくなる自分がいたなんて>って歌詞が一番、歌っていても心がこもりました。デビューしてから1年、ホントに大変だったけど、そのなかでメンバーと過ごしたり友だちと遊びに行ったり、そういう些細なことが支えになってきたので“誰かを恋しくなる”って気持ちはすごくわかるなと。
中田私も今メンバーがひとりでもいなくなったら恋しい。歌の歌詞にもあるけどまさに<心が空っぽ>になります。私はアイドル好きでイベントとかにもよく行くんだけど、メンバーから「アイドルはココにいるじゃん」って言われるんですよ。でも、自分にとって乃木坂46はアイドルっていうより一緒に苦労を乗り越えてきた仲間。だから誰ひとり欠けてもダメなんです。
井上良いこと言うなぁ。

――ほかの2人は消えたら心が空っぽになるほど恋しい存在はあります?
生田ピアノですね。ピアノの練習って個室にこもってやるけど、その積み重ねが精神修行になるというか。ピアノとの時間が自分を作ってくれているので、それがなかったらきっと違う性格になっていたと思います。
井上私は学生時代に吹奏楽部でずっとやっていたテナーサックスを最近また購入して。マイベイビーって感じで可愛くて可愛くて仕方ない。“テナオ”って名前もつけているんですよ。

――男子?
井上音が低めなので男の子です。乃木坂46に入ってから1年間離れて過ごしてきたけど、やっぱりテナオと別れるのはムリでしたね。
生田でも新しく買ったなら、昔のテナオとは違うんじゃないの?
井上いや、二代目テナオだから。

――襲名制なのね(笑)。じゃあ3人とも歌の主人公のように孤独を感じることはない?
中田ありますよ。でも、私はひとりっ子なので元々ひとりに抵抗がなくてむしろその時間が好き。それを孤独と感じないんですよね。
井上私は5人兄弟で家のなかがいつもうるさかったから、やっとひとりになれたのが嬉しい。今は生涯孤独でもいいぐらい楽しいです!

――親の大切さに気づいたって言っていたのに?
井上大切さは実感してるけど、ソレはソレなので(笑)。
生田私は全然自立していないのでひとりはダメです。何をするにもすぐに誰かを頼っちゃう。2人を見習わないと。
中田でも女のコは甘え上手、頼り上手な方が絶対得だよ!

乃木坂46のメンバーが男子高校生に……

――そうかも(笑)。ところで「君の名は希望」はミュージックビデオ(MV)も今までの曲とは違っていて。ドキュメンタリー映像になっていて新鮮な感じがしました。
生田私たちも撮影しているって知らず、映画のオーディションをガチで受けているんですよ。で、あとから今回のMVに使うよって言われてビックリしたっていう。
中田MVに使うならちゃんとしたレッスン着を着ればよかった…。ずっと残るのにこの服か!って(悲)。
井上いくちゃん(生田)なんて、乃木坂の公式Tシャツだし。
生田しかも胸に“生田”って名札を貼っていますから(笑)。

――でも観る方はそんなガチで素の映像が嬉しいかと。
井上自分たちは“やられた〜、騙された〜”って気分ですけどね(笑)。

――そんなタイトル曲とはガラッと代わり、カップリング「シャキイズム」のMVはストーリー仕立ての凝りまくった映像ですね。
井上・中田(悲鳴を上げて)コレはヤバイ〜!!
中田男子生徒役をメンバーが男装して演じているんだけど、みんなヤバいです!
井上生駒ちゃんなんか男のコにしか見えないし、若月(佑美)とかもホントにカッコイイ。
中田若月は耳元でわざと「(低音で)さゆり〜」とか言うんですよ。(生田)絵梨花サマも、いつもの顔なのにMVを観ると役に入り込んでいるし。
生田私は男っぽいとかまったく言われたことがないから、大丈夫かなって不安で。でも撮影中は男装メンバーにキャッキャしているみんなが可愛くて。男子目線になっていました(笑)。
井上私はフツーに女生徒役だったから、羨ましい。男装をしたかった!
中田私は観るほうがいい。ラストの生駒ちゃんのシーンなんか超ドキドキした♪

――今回はその他にも話題になりそうなMVが収録されていて。“乃木坂46版・フラッシュモブ”映像とか、かなり面白かったです。
井上本当にショッピングモールみたいなところでゲリラ撮影をしました。最初にひとりで踊り出す斉藤優里ちゃんは、「ヘンな人と思われてもいい!」って一生懸命踊ったって言っていました。あと畠中清羅ちゃんはゴミ箱の中から出る役だったんだけど、「外の状況がまったくわからなくて緊張した」って。映像を観るとゴミ箱の隙間から覗いているとこも映っているんですよ.

――みんな頑張ったんだねぇ(感心)。
中田今までいろんな曲を歌っていろんな映像を撮ってきたけど、今回はさらにその幅が広がっていると思います。
生田そのなかでも、今回はやっぱり表題曲を聴いて欲しい。この1年間で感じたいろんな想いを全部ぶつけているので。
井上すごく濃い1年だったけど、みんなでいちから乃木坂46ってものを作ってきたなと思うよね。これから2年目に突入して2期生もいよいよ入ってくるので、新たな乃木坂46の1歩としてこのシングルに注目してもらいたいです。

――1年たってそれぞれ成長したなと思うのはどんな部分?
生田私は学校でも多数決とかすると周りを見て合わせるタイプだったんですよ。でも乃木坂46でMCをまかされたり取材を受けるようになって、自分に責任を持つようになりました。
中田少し強くなりました。初めてのことをいろいろやってきて、精神的に逞しくなったかなって。
井上私は強くなった部分もあるけど、ずっと最初のままでいたいって気持ちもあって。いい意味で変わらず、初心のまま進化していきたいです。
(文:若松正子/撮り下ろし写真:鈴木健太)

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