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堺雅人 要潤 映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』インタビュー

テレビドラマに続く映画でその世界観を描き切る、今冬の注目作『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』がいよいよ公開される。野心にあふれ、どこか秘めたものを感じさせる右衛門佐を圧倒的な存在感で魅せた堺雅人、愛に盲目に生きる伝兵衛を演じた要潤。それぞれに作品に込めた想いを聞いた。

大奥では「常にやられっぱなしの“負け戦”」だった!?

――今回演じた伝兵衛は『大奥』の中でとてもピュアな男に見えましたが、ご自身はどのような意識で臨みましたか?
【要】 現場では金子(文紀)監督が「本当に純粋な男なんです」と何度も話されていたので、強く意識していました。野心家やズル賢い人、右衛門佐(堺)のようにクレバーな男たちが生き抜く大奥で、こんな華奢な男が存在できるのかと。ほんとにピュアで「何も考えない人」が伝衛門ですよね。

――野心よりも“愛”に生きる姿は、登場人物のなかでもより人間臭さがありました。
【要】 確かに、人間らしい男ですよね。右衛門佐が大奥でのし上がっていく様子を横で見て、悔しがっている割には何も仕掛けない。男らしさでぐいぐい引っ張っていくというよりは、父(桂昌院/西田敏行)に甘えてばかりで、常にやられっぱなしの“負け戦”をしている感じでしたね(笑)。

――尾野真千子さんとはかなり久しぶりの共演ですよね?
【要】 10年ぶりぐらいで、お互い大人になっていました(笑)。劇中での吉保(尾野)には、凛としていながらもフッと崩れるもろさと、お局という雰囲気も漂っていた。普段はチャーミングで、とても女性らしい一面もあるんですけど、今回はいい意味で彼女らしさがかき消されていました。「大人の女性」を感じましたね。

――同作は“男女逆転”としながらも、どこの会社にも見られる人間関係の縮図が描かれたようにも見受けられました。
【要】 そうですね。実社会では、誰しもが内側にドロドロとした部分を持っていて、みんなそれを隠したがる。今回の右衛門佐のように全てをスマートに成し遂げる人はめったにいないですよね。みんな四苦八苦しながら、悩んで悩んで生きている。その儚さが伝わってくるのが『大奥』の魅力かもしれない。

――どんなに食べてもお腹いっぱいにならないような、切なさがありますよね。
【要】 愛に飢えていますよね。幸せな家庭環境にいるはずなんだけど、長く続くとそこにも飢えを感じてきちゃう。人間の欲望には果てが無いという感じが今回はすごく出ているんじゃないかな。


――登場人物のそれぞれが何かに“渇望”しているようでした。
【要】 すごく切れ者に見える右衛門佐も一匹狼でのし上がってきた分、ひとりで生きてきた孤独がある。だから最後に愛を求めるというか…。どんな人でも最後は「ひとりじゃ生きていけない」という、言葉にすれば平凡かもしれないけど、そこにハッと気づかされる作品ですよね。

恋は盲目「届かないかもと思うと燃える」

――この作品のテーマのひとつに「純愛」があると思いますが、伝兵衛の恋愛体質については同性としてどう感じましたか?
【要】 僕が演じた伝兵衛は、完全に愛だけで生きている(笑)。愛に固執している人だなと。それだけを感じながら演じていましたね。将軍に対する従順な思いこそが全てで、世継ぎとして生まれた娘に対しても、父性というより「この子がいるから将軍とつながっている」みたいな。だから、他の男性に嫉妬心は芽生えるけど、人を蹴落として成り上がってやるなんて考えはどこにもない。

――伝兵衛と比較して、要さんご自身の恋愛はどうですか?
【要】 僕も恋愛は盲目になりますね(笑)。

――冷静にバランスを図りそうなイメージだったので、そうは見えませんが。
【要】 アハハ、全然。器用じゃないんですよね。ようやく30過ぎてバランスとらなきゃと思いながらも…やっぱり上手くできないみたいな感じです。

――意外な伝兵衛との共通項ですね。
【要】 恋愛でもそれ以外のことでも、届かないと思うと夢中になっちゃうんですよね。割と冷めたキャラクターに見られることもあるんですけど、熱い方が好き。手が届きそうなものはやり過ごすんですけど、「届かないかも」と思うとめちゃくちゃ燃えるんです。体育会系なんで(笑)。

――劇中では娘への愛情深いシーンもありましたが、30代に突入して結婚を意識されますか?
【要】 今回は家族愛を感じるような父ではなかったので、そういった意味では逆に失望というか(笑)。よく既婚者から「カミさんに頭が上がらない」という話を聞きますけど、その感覚に近い。どこか父としての居場所がない“ほたる族”のような気持ちになりましたね。

――恋愛には盲目でも、結婚や家族を持つことには足踏みという感じでしょうか?
【要】 伝兵衛もそうでしたけど、これまでも子どもとは別居中とかの設定が多くて、和気あいあいとした家族を演じたことがあまりないんです。どこか蚊帳の外的な父親役が多くて。そこで思うのは「大変なのかなぁ、結婚て…」(笑)。

⇒ 堺雅人インタビュー【現代のいろいろな部分を映す鏡になっている】

映画情報

大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]

男女逆転の世が誕生して30年。時は元禄、美しい容姿と才覚を持つ五代将軍綱吉の時代。徳川の治世は最盛期を迎えていたが、大奥では後継者を巡って正室と側室の激しい派閥争いが起こっていた。そんな中、京から右衛門佐という男が、貧しい公家の出身ながらも並外れた才気を認められ大奥入りを果たす。綱吉を見守り続ける右衛門佐・・・ついに心を通わせたふたりの行く末には・・・。

監督:金子文紀
出演:堺雅人 菅野美穂 尾野真千子 柄本佑 要潤
【OFFICIAL SITE】
2012年12月22日(土)丸の内ピカデリー他全国ロードショー
(C)2012男女逆転『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会
(C)よしながふみ/白泉社

関連リンク

堺雅人インタビュー男らしさから優しさへ
要潤インタビュー愛だけで生きている
映画公式サイト
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