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AKB48 第3回じゃんけん大会『人生を賭けた1戦がここに!新センター誕生に沸いた“じゃんけん大会”に密着★』

 AKB48の29thシングルを歌う選抜メンバー16人を決める『第3回じゃんけん大会』が、今年も東京・日本武道館で開催。第2章へと足を踏み入れ、新たな可能性に弾みを増す彼女たちが、夢の切符に賭けた“名試合”とは――。メンバーの勝負服にも注目!緊張と興奮のイベントをお届けしよう!

こじはるの選抜入り記録の結果は?

 ノンストップで息もつかせぬ戦いは、3回戦へなだれ込む。ここで勝てばベスト16。すなわち選抜入りが確定する。過去2回は、常連メンバーが早々と姿を消すことも多かったが、今回はここまでトップクラスは順当にコマを進めている。

 そして、板野友美×渡辺麻友という好カードが実現。去年まで未勝利だった板野は、今回1、2回戦を突破して勢いに乗る。渡辺は2回戦が不戦勝(増田有華が舞台に専念するため辞退)で、1回勝てば選抜入りとクジ運に恵まれた。クールに微笑む板野、にこやかな笑顔の渡辺と、キャラ通りのコントラストを見せた対決は、板野がパーで勝った。天使の衣裳の渡辺は口を開けたまま呆然。

 ここで勝てば連続選抜入り記録を更新の小嶋陽菜は、赤いドレスから主演ドラマ『メグたんって魔法つかえるの?』(日本テレビ系)の魔女っ子衣裳に替えた。吉と出るか。対するは新チームBのキャプテンに任命された、青い浴衣の梅田彩佳。睨みを効かす小嶋と笑いを漏らす梅田の勝負は、グーとパーで梅田の勝ち。ワッと大歓声が起こり梅田が小踊りする前で、ついに記録の途切れた小嶋はじゃんけん台に突っ伏す。「めちゃ悔しいです」と言いつつ、ドラマのお約束、「私が負けた記憶を魔法で消したいと思います」と、スカートをたくし上げて“必勝”と描かれたパンツを見せた。

 初勝利から選抜入りといきたい大島優子は、昨年の初戦で敗れた前田亜美とのリベンジマッチ。前田は、過去2回に指原莉乃らも撃破した“選抜クラッシャー”。声援は大島に集まるが、パーとチョキで前田が返り撃ちに。大島は「1回勝てばいい、という気持ちが出て負けちゃったのかな」と残念がった。前田はこれで3年連続の選抜。

 京都出身の横山由依は可憐な着物姿で、同じチームKの中塚智実に勝利。魔女コスプレの森保まどか(HKT48)は上野圭澄(SKE48)に破れ、HKT48勢も姿を消した。次世代エースと目される島崎遥香は、主演ドラマで映画化される『私立バカレア高校』(日本テレビ系)の制服衣裳で、永尾まりやとのチーム4対決を制した。

 総監督の高橋みなみは中村麻里子と対戦。特効服の高橋の睨みは迫力あるが、中村も松井珠理奈戦と同様、一歩も引かず睨み返す。ぶつかり合う視線。両者気合を込めて振り出したじゃんけんは、グーとパーで中村がまたも常連破り。高橋は愕然とじゃんけん台に片手を付き、「大島優子が『1回勝つことに賭けていて』と言っていましたが、私もそうだなと」。

常連組みに「待った!」をかけるメンバー

 篠田麻里子、柏木由紀も勝って選抜入り。第1回優勝の内田眞由美も勝ち上がった。昨年2位の藤江れいなは松原夏海に破れて敗退。松原は4年ぶりの選抜入り。そして、4回戦。選抜メンバーのなかでも、メインで音楽ビデオやメディアに出れるのは8人と思われ、極めて重要な戦いだ。

 16人全員がセンターサークルに座り、さらにテンポアップした対戦はまず、内田が板野に勝利。『マジすか学園2』では、板野演じるシブヤが内田演じるジャンケンを「運だけでやってけると思ってるんじゃねえよ」とボコるシーンがあったが、ここでやり返す形に。相変わらず“岩”の格好でミョーな動きを見せつつ、優勝から初戦負けした去年見えたプレッシャーは払拭したよう。

 『芸能界特技王決定戦』の書道部門に4段の腕前で優勝した仁藤萌乃は、大きな筆に袴という出で立ちで、小嶋の記録を止めた梅田を撃破。篠田は、“ボロ衣装”のシンデレラから華麗な純白ドレス姿となった前田亜美を、パーで一蹴。貫禄を漂わせる。

 柏木と島崎の対戦では、ともに大きな声援を受けつつ、お互いにこやかな表情で向き合う。島崎がチョキで勝って、両手を叩いた。名前の消えるチーム4からは、ほかにも中村、竹内美宥、阿倍マリアと勝ち、ベスト8の半数を占めることに。

 いよいよ準々決勝。優勝とセンターの座が視界に入ってきた。まずは内田×竹内。岩のかぶりものの内田と、白いワンピースに麦わら帽と清楚な竹内が向き合う絵面はおかしいが、互いにその目は真剣そのもの。内田がパーで竹内を下した。

 続いて連覇のかかる篠田が、袴姿の仁藤と対決。篠田は笑顔も見せながら、相手には強い視線を送る。一方の仁藤は目を閉じたりしつつ、拳を見やる。注目の大一番はグーとパー。仁藤が篠田を破る金星をあげた。両手で口を押さえ、感激の面持ちだ。

 横山×阿倍では、着物でたおやかな佇まいながら眼光鋭く睨みあげた横山が、気合の勝利。島崎×中村はチーム4同士、両手での握手から始まり、相変わらず笑顔を絶やさない島崎が、またもチョキで勝った。

一夜で夢を掴んだシンデレラガール決定!

 ついに4強が決定。頂点まであと2つ。日本武道館が熱気で充満するなか、進行は淡々と準決勝へ。最初の対戦は内田×仁藤。王者返り咲きを狙う内田は、ここまでは岩のかぶりものでキャラ化した自分を楽しんでるようでもあったが、もはや緊迫感いっぱいで完全マジモード。対する仁藤も口をキッと結んで挑む。第1回で旋風を起こした勝負のグーを出す内田。しかし、仁藤が出したのはパー。2年続けて初戦敗退していた仁藤が、第2回大会優勝の篠田に続き第1回覇者の内田も倒し、決勝に名乗り。

 続いては横山×島崎。『マジすか学園3』(テレビ東京系)の主演も務めるなどグングン注目を高める島崎だが、横山も昨年の選抜総選挙で19位とジャンプアップし、今年も15位に入った期待の星。フレッシュな10代対決だ。島崎は準々決勝で勝った後、席で横山と抱き合っていた。いまだ笑顔。横山も釣られてか笑みを見せつつ、突き合わせた拳を押し込むように力を込める。気合では横山が上とも見えたが、勝負はまたもチョキを出した島崎が制した。

 安堵の間もなく、ついに決勝。仁藤萌乃と島崎遥香がじゃんけん台に向かう。選抜入り経験は3年前の「涙サプライズ!」のみの仁藤は、一気のセンター獲りへ王手を掛けて神妙な表情。胸に手を当てて祈るような仕草も。一方の島崎は、ここまで来てもにこやかな表情。「ぱるる」コールと「もえの」コールが交錯して騒然となるなか、じゃんけんポン!と繰り出されたのは、仁藤のパーと島崎のチョキ。島崎が立て続けのチョキで、ついに頂点に上り詰めた。揺るがないことが勝利を呼び込んだのか。とにかく、ビジュアルだけでなく、運も持っているとは。

 「ぱるる」コール一色になった武道館。トロフィーを受け取った島崎は「まさか勝つと思っていませんでした。今まででいちばん楽しいじゃんけん勝負でした」と、大歓声に応えた。総監督の高橋みなみは総評で、彼女についてこう述べた。「“ぽんこつ”と言われながら、すごい潜在能力を秘めていて。スイッチの切り替えが苦手な子だったけど、今回は自分でチャンスを掴みに行ってました。これからはぽんこつなんて言わせないと思います」。

 第2章が幕を開けたAKB48。島崎はいずれセンターに立つことになっていたのかもしれないが、このじゃんけん大会の優勝により、予想より早く実現する。神様がAKBの進化のスピードを早めようとしているのだろうか。会見では「ぽんこつはぽんこつなりにがんばります」と語った島崎だが、常に笑顔でチョキを出す超マイペースが、結果的に優勝を手繰り寄せた。“次世代”の肩書き抜きにエースのポジションに就き、彼女はどう変わるのか?あるいは変わらぬままなのか?未来形AKB48が12月には見られる。
(文:斉藤貴志/写真:鈴木かずなり)

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