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ORICON NEWS
TOKYO IDOL FESTIVAL 2012『111組732人が参加!国内最大級のアイドルイベントに密着レポート』
8月4日(土) <1日目>
いよいよ開幕!お台場に旬なアイドルたちが集結
幕を開けた2012年の『TOKYO IDOL FESTIVAL 2012』(TIF)。メイン会場となるZepp DiverCityのHOT STAGEへも、開演30分以上前から長い長い列ができていた。こちらは10時半からライブがスタート。最初の3組は地方アイドルが続いた。
一番手は福岡で活動するLinQ(リンク)。4月にシングル「シアワセのエナジー」が週間ランキング6位になり、人気を全国に広げている。メンバー31人中15人で出演。「LinQがTIFにやって来たぜー!」と、力のみなぎるパフォーマンスを見せた。ヲタ芸を打ちやすい「カロリーなんて」などお祭り感が高く、学校が舞台の公演曲「チャイムが終われば」では、教室用のイスを持ち出して座ったり周囲を歩く振りが楽しかった。
続く仙台のDorothy Little Happy(ドロシーリトルハッピー)は、去年のTIFで人気に火が付いた5人組。ステップなど振りの1つひとつが力強く、ターンも鋭く速い。そして歌にも骨太感が。昨年は東日本大震災で自らも被災しながら、復興支援イベントに飛び回り、その震災のことを歌った「Life goes on」も披露。<もう大抵のことは大丈夫 強くならなきゃね>と想いがこもる。各地でいろいろな状況を目の当たりにしたことが、彼女たちのステージに強さを感じるようになった要因かも。
新潟のNegicco(ネギッコ)は、もともと名産の“やわ肌ねぎ”PRのため結成された3人組。「ネギさま!Bravo☆」では定番となった、客席へネギを投げ入れつつ、全体的にはテクノ色を強め、洗練されてきた印象。最後は『めちゃ×2イケてるッ!』のエンディングテーマになった「圧倒的なスタイル」。「みんなでラインダンスをしましょう!」と呼び掛け、客席で肩を組む列ができて「右!左!」と動く。地元の祭りなどでのライブ経験も豊富だけに、盛り上げ上手だ。
午後イチの登場は、小・中学生による“成長期限定ユニット”さくら学院。制服姿の12人が「イエーイ!」と元気に飛び出して、オクラホマミキサーを取り入れた「ベリシュビッツ」から。身長140cmにも満たない小等部メンバーもいて、小さい体をキビキビ動かすのが微笑ましい。“公開授業”から生まれた新曲「WONDERFUL JOURNEY」は、世界の国々が分かるナンバー。ラストの「夢に向かって」などでは、恒例の小旗を振るパフォーマンスも。イノセントな躍動感でいっぱい。
東京女子流もデビューした2年前のTIFではあどけなさを感じたが、今やダンス&ボーカルに貫禄さえ漂い、グイグイ引きこまれる。エアギターの振りから入る「ヒマワリと星屑」や、5人が輪になってマリオネットのように回る「鼓動の秘密」は、カッコ良さに鳥肌が立つほど。新井ひとみの切なげな歌声も胸にくる。新曲「LolitA☆Strawberry in summer」(SweetSのカバー)では、服をめくっておヘソをチラ見せする振りもあった。
TIFに初登場したのが、人気グラビアアイドルの吉木りさ。「ついに来ちゃった!」とハイテンション。やはりビジュアルの華やかさは抜群だ。そのうえ、実は小学生の頃から民謡を習っていて、歌唱力もかなりのもの。「Destin Histoire」では伸びやかなハイトーンを聞かせ、「永久星座」ではしっとりと力強く。ヒャダイン(前山田健一)プロデュースの新曲「ボカロがライバル☆」では、怒涛の勢いでブリッコ風ボーカルに民謡調の節も織り交ぜ、最後まで高いテンションで沸かせた。
AKB48グループからも初参加!内容満載のステージ
ユニットコーナーでは、珠理奈+大矢+木下有希子による「思い出以上」でクールかつ激しくダンス。高柳+山下ゆかり+原望奈美の「ウィンブルドンへ連れて行って」は思いきり可愛らしく。後半は再び「アイシテラブル!」などヒットチューンを連発した。汗が飛び散るような彼女たちの姿に今の勢いが出て、明るさでいっぱいだった。
続いては9nine(ナイン)のステージ。若手トップ級女優の川島海荷がいるグループと認識されることが多いが、今年はシングル、アルバムとTOP10入りし、音楽的な充実が目覚ましい。この日も青春ソング「流星のくちづけ」から、吉井香奈恵の柔らかいボーカル、村田寛奈のキレ味鋭いダンスが光る。テクノ系の「困惑コンフューズ」、しっとり系の「モノクロ」など、どの曲を聴いていても心地いい。さわやかな青春の風が吹いてくるようだ。
ここでHOT STAGEをいったん出て、野外のSMILE GARDENへ。5月にメジャーデビューした私立恵比寿中学の出番を前に、ファンでごった返していた。チェックの衣裳で現れた9人は、いきなり新曲「新・青春そのもの」を初披露。レトロな歌謡曲風で、昭和の青春ドラマ的な世界。エビ中は何が飛び出すか分からないのが面白い。続いても、ホラータッチの「オーマイゴースト?〜わたしが悪霊になっても〜」、メタルナンバー「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」、ラテン調の「揚げろ!エビフライ」と、カオスなステージを展開した。
<♪揚げ揚げ揚げ揚げ揚げ揚げろ〜>とエビフライを揚げるだけの歌も、メンバーたちがタオルを回しながら全力で歌うのを観ていると、無条件に楽しくなる。ライブ途中で19時を過ぎ、スタート時点ではまだ明るかったのが、気づくとすっかり真っ暗に。そんななか、ラストは未発表曲「フレ!フレ!サイリウム」。<♪大きなステージで踊る先輩たち 私もいつかあの場所に立つの>と、彼女たちの心情に重なる歌で感動的に締めた。ちなみに、この日は3年前にエビ中が結成された記念日だった。
HOT STAGEに戻ると、歌っていたのは長身の2人組バニラビーンズ。“北欧の風に乗ってやって来た”がコンセプトで、「エルスカディ」などを優雅にゆったり歌う。シンメトリックな振りも独特。TIFではお姉さん格で、自分たちのライブ以外に、2人別々にMCなどで朝から各会場で引っ張りだこ。ほかのアイドルとのコラボにも参加し、「いつもあまり踊らないから、ジャンプすると腰と膝がガクガク」などと話していた。
秋葉原のLIVE&BAR『ディアステージ』が拠点のでんぱ組.inc(デンパグミインク)は、3年連続参加でメインステージは初。姿を現すや、床に寝て「でんぱれーどJAPAN」でスタート。相撲の四股や正座してのお辞儀を入れた振り。早口で放り投げるような歌。初めての人にもインパクト大、というか「何じゃこりゃ!?」の世界。ほかの曲も、振りのなかで“だるまさんがころんだ”をしたりと芝居的。歌声はみんなキンキン。ビースティボーイズの「Sabotage」を大胆にカバーしたりも。“萌えキュンソングを世界にお届け!”がキャッチフレーズで、ほかのアイドルと醸し出す“匂い”が少し違う。よりアキバ的というか、グループ名通り電波的というか。クセになる中毒性が高い。
初日のHOT STAGEのトリを飾ったのは風男塾。唯一の“男性”グループとして黒づくめのスーツ姿で現れ、本気の男前路線で攻める。「風一揆」、「夢幻のプロキオン」とヘッドセットでの振りは迫力十分で、シビれるほどの男らしさを発散。一方、最新シングル「雨ときどき晴れのち虹」はさわやかに歌い上げ、聴かせどころを抑えた。「盛り上がって終わりましょう!」と、ラストの「いい男」ではジャンプもキメた。
この後も、湾岸スタジオ内のFANTASTIC THEATERで、アイドリング!!!の河村唯がゲストを招く“アイドルが集まる店 スナックうめ子”を開店。本物の酒を出してのトークライブで、同じアイドリング!!!の酒井瞳は本気で酔っていた様子。あやまんJAPANらが参加した『IDOL CLUB NIGHT』も深夜3時過ぎまで続いていた。
(文:斉藤貴志)
推しメンのNo.1を目指せ!リアルアイドル登場のカードゲーム!
ポニーキャニオンがソーシャルゲーム事業に参入。第1弾として、リアルアイドル100人が登場するカードバトルゲーム『ドキドキ♪大接近バトル★100』を、6月29日よりGREEにて提供開始。登場するアイドルは、実際に渋谷や秋葉原を中心にライブ活動を展開するアイドル100人。“彼女にしたい”アイドルを見つけ、お目当ての子のNo.1を目指せ!
■出演アイドル(ソロアイドル:10人/ユニットアイドル:90人)
<ソロアイドル>
伊藤桃、大島はるな、神坂美羽、上月みく、小桃音まい、琴平めいこ、七瀬由紀子、前田あずさ、水月桃子、山下瑞稀(50音順)
<ユニットアイドル>
イニーミニーマニーモー、うょち〜し、Elastico-Pegasus-、川崎純情小町☆、GAL◆DOLL(◆はハート)、CANDY-GO!GO!、Coro☆Coro with 深沢紗希、JellyKiss、SUPER me、SKETCH、Starmarie、SPACE GIRLS PLANET、D-style、duro、Doll☆Elements、虹色スイッチ、Barbee、Barbie Lips、Piminy、星のオトメ歌劇団、Marry Doll、みかん星☆彡、Mary Angel、愛乙女★DOLL、リボン☆ガールズ、ロマンスターズ(50音順)
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