30日発表された「オリコン年間BOOKランキング2022」で『ジェイソン流お金の増やし方』が1位を獲得した。期間内売上は48.7万部。受賞を受け、改めて“お金”との向き合い方を問われた著者でお笑い芸人の厚切りジェイソンは「今はいろんなところで稼いでいますけど、それでも１円単位で、どこにどうお金を使っているのかは把握している」と徹底した“お金”の使い方の可視化が有効であると明かした。

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　本作は、どうしたらお金を増やすことができるか悩む人々へ、簡単にできる節約や投資術をまとめた“お金”指南本。昨年11月の発売以降、順調にセールスを重ね、「週間BOOKランキング」で1位を獲得しないまま「年間」首位に輝き、“長く売れている本”を実証する形となった。背景には、長引くコロナ禍や物価上昇などの経済不安をうけ、人々の投資への関心の高まりがあるといえそうだ。

　出版以降、“お金”のエキスパートとして「週１〜２回」のペースで講演会を行う日々というジェイソン。何かと出費が続く年末時期について「浪費というか、ムダ使いしていないかは見直したほうがいい。そのためには、今のお金の使い方がどうなっているのかを可視化すべき」と“お金”との向き合い方をアドバイス。自身も「１円単位で、どこにどうお金を使っているのかは把握しているし、定期的に分析もしている」とし、セール時期の物欲コントロールには「何も買ってはいけないというのではなく、自分にとって、本当にお金を払う価値があるのかを考える意識を持つことが大事」と持論を展開した。

　以下、厚切りジェイソンの“お金”との向き合い方コメント全文

――日用品や食品、光熱費の値上がりが続く中、これから年末に向かって出費が続く時期になりますが、お金との向き合い方について、改めてアドバイスをいただけますか？

【厚切りジェイソン】　浪費というか、ムダ使いしていないかは見直したほうがいい。そのためには、今のお金の使い方がどうなっているのかを可視化すべきです。僕も今はいろんなところで稼いでいますけど、それでも１円単位で、どこにどうお金を使っているのかは把握していますし、定期的に分析もしています。

　見直しながら、「これは本当にお金を払う価値があるのか？」「ムダだったんじゃないか？」と思うところはどんどん削っていく。そうすると、ちょっとした癖で、なんとなく使っているお金が浮いてきます。

　投資に回せるお金というのは、収入と支出の差額なので、支出を下げること、収入を増やすことの両方に目を向けたいですよね。収入を上げるのは、資格を取ってキャリアアップする、上司と交渉する、副業するなど、いろんなやり方があります。それも大事だけれど、すぐにできるのは、支出を減らすほう。支出を減らすのはノーリスクですから、まだやっていらっしゃらない方がいるのであれば、ぜひお金の動きを可視化してみてください。

――年末商戦などもあり、誘惑の多い時期ですが、そんな中で支出を抑えるコツはありますか？　物欲はどうコントロールしたら良いでしょうか？

【厚切りジェイソン】　ちゃんと自分で考えることです。本当にそれが必要なのか。それを買えば自分の人生がよくなるのか。買ってしまったら満足して、また次のものが欲しくなるのではないか。他人と比較するのではなく、自分だけの軸を持って、常に考える必要があります。内側の自分の軸を作る基準は、「自分にとって、幸せになるには何が必要なのか」を考えること。何も買ってはいけないというのではなく、自分にとって、本当にお金を払う価値があるのかを考える意識を持つことが大事です。

　物欲に翻弄されない一番のコツは、まわりと比較しないことですね。高いものを買ったと自慢されたとき、僕は「いいなぁ」じゃなくて、「お金の使い方、下手だなぁ」と思ってしまう（笑）。人それぞれでいいと思うんですけど、まわりと比べて自分の幸せ基準を決めるのではなく、自分の軸で決めたほうがいいと思います。

※オリコン“本”ランキングは2008年4月よりスタート
【集計期間】2021/12/6付〜2022/11/28付（実質集計期間：2021/11/22〜2022/11/20）


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