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石井聖子、11年ぶりに新曲発売 ヒットメーカー2人による渾身の1作

 歌手・石井聖子が6月22日に、約11年ぶりとなる新曲「この…駅で」を発売することが決定した。同曲は、作詞家の故・大津あきらさんと作曲家・浜圭介氏による楽曲で、歌手活動再開を果たした。

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 石井は1996年、岡本真夜作詞・曲・プロデュースのシングル「ANNIVERSARY」でデビュー。女優で、日本を代表するラテンシンガーでもある坂本スミ子を母に持つ彼女は、母のパンチの効いた声とは違う、透き通った優しい声で、等身大の詞を歌い、幅広い層から支持を集め、同曲はロングヒットになった。以後、2003年までにシングル9作、アルバム3作をリリース。そして父親が経営するメディカルエステティックサロンの企画・運営を手伝うようになり、事業が軌道に乗ってくるとそちらの方に時間が取られてしまい、音楽活動がままならなくなってしまった。でも歌うことだけは決して忘れていなかった。忙しい合間をぬって、生音にこだわったアットホームなライブを定期的に行っていたのだ。ライブを重ねていくうちに、ファンからCDのリリースを熱望する声が多くなり、彼女も作品をリリースしたいという気持ちが高まっていた。

 そんななか、旧知の仲でもある作曲家・浜氏に歌手活動再開への相談をしている時に、今回のシングル「この…駅で」にめぐり合った。この作品は1997年に亡くなった、作詞家の故・大津さんが病床で書き綴った詞に、見舞いに訪れた浜氏が曲をつけ、浜氏が発売したアルバムに収録された。そんな、浜氏以外の人が歌うことがなかった大津さんの“遺作”を、浜氏が石井に11年ぶりの新曲としてプレゼントした。昭和を代表するヒットメーカー2人による隠れた名曲が、石井の歌となって発売されることになった。そんな経緯に石井は「本当に不思議なご縁で、この素晴らしい曲に出会え、そしてそれをレコーディングし、発売させて頂けるという幸運に恵まれました。人との出会いもそうですが、この世に偶然はないと信じています。この曲との出会い、そしてそれを聴いてくださることで出会える方々とのご縁を大切に、これからも私らしく歌っていきたいです」とコメントし、意欲を見せている。

 大学卒業後、すぐに歌手デビューした石井も現在37歳になり、透き通ったイメージと声は健在だが、深みや色気、せつなさがプラスされたその声は、今回のバラード調の歌謡曲がよく合う。年を重ね、人生を重ねてきたからこその歌謡曲。“新生”石井聖子が、デビュー曲「ANNIVERSARY」のようにスタンダードナンバーになって、長く歌い継がれ、聴き継がれていく歌を、これからいくつも聴かせてくれそうだ。

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  • 石井聖子 
  • 「この…駅で」 

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