新ボーカリスト・馬渕英将（31）と女性ドラマー・青木桃子（22）を迎え、7人体制となったロックバンド・JAYWALKが27日、東京・渋谷DUOでお披露目ライブを行い、往年の名曲「何も言えなくて…夏」など全19曲を披露した。もう一人のドラム・田切純一は「古いJAYWALKの最後のイベント、そして新しいJAYWALKのスタート。今日が本当のスタートです！」と、集まったファン300人に新たな幕開けを告げた。

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　昨年行う予定だったバンド結成30周年記念ツアーが、今年3月10日付で脱退した元ボーカル・中村耕一の薬物事件のためキャンセルになり、今回が同バンドとして約2年ぶりのライブ。田切は「JAYWALKが続けられない状況から1年経った。皆さんの気持ちが、僕たちをここに立たせる原動力になった」と感謝。ファンのすすり泣きが聞こえるなか「JAYWALKは明るくて楽しい、いいバンドなんです。こんないいバンドを潰してたまるか！ 100年は続けるんです！」と新体制での決意を語った。

　JAYWALK結成の1980年に生まれ、身長183cmで米国人の父を持つ馬渕は「バンドと同い年の僕ですが、徐々にでいいので、JAYWALKファミリーに入れていただければ」と控えめにあいさつ。温かい拍手に迎えられながらマイクを握り、甘いマスクと歌声でファンの心を掴んでいた。

　小学4年からメンバーの田切に師事していた新ドラムの青木は「このメンバーと、JAYWALKの歌を届けられるように頑張るので、応援してください」と力強く語り、激しいドラミングで観客を釘付け。終盤に行われた田切とのツインドラムセッションでは、場内にズッシリとした重低音を響かせ、ファンを沸かせていた。

　新生JAYWALKは、7月23日（土）の広島クラブクアトロを皮切りに、2年ぶりとなるツアー『JAYWALK QUATTRO TOUR 2011』を開催することを発表。また、これまでのJAYWALKとして最後のレコーディングとなった、2枚組ニュー＆ベストアルバム『「WE ARE」＋「FINAL BEST」』が6月1日より一斉発売。