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長門さん死去当日に津川雅彦も入院「兄貴が僕の悪いとこ持ってった」

 消化管出血のため21日に亡くなった俳優・長門裕之(享年77)さんの葬儀・告別式が24日、東京・元麻布の善福寺でしめやかに営まれ、長門さんと親交のあった著名人・関係者ら約250人が参列した。喪主を務めた弟で俳優の津川雅彦は出棺前の親族代表あいさつで、長門さんが亡くなった当日に自身も体調を崩しICU(集中治療室)にいたと明かし、「兄貴が僕の悪いとこ全部持ってってくれたんだなぁ。兄貴、ありがとう。その分頑張ります」と涙で言葉に詰まらせた。

長門裕之さんの告別式の囲み取材に応じた津川雅彦 

長門裕之さんの告別式の囲み取材に応じた津川雅彦 

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 朝から降り続いた雨は告別式終了直後にやみ、青空が見え始めるなかお骨となった長門さんを見届けた津川は、「胸が痛くて21日の朝に入院した。動けなくて看取れなかった」と無念の思いを明かした。津川は今月20日に行った乗馬後、胸のあたりの異変に気付き病院で受診。翌21日の朝からICUに入って検査したところ、心臓の血管が詰まった跡が見つかり、心筋梗塞の疑いがあったという。

 カテーテルの検査中に長門さん危篤の連絡が入り、医者から「心筋梗塞を患った人の5%は1週間以内に亡くなる」と言われたものの「5%の確率なんてたいしたことない」と長門さんのもとに急いで駆けつけたが、死に目に会うことはできなかった。「役者って何でも命がけのつもりでやるから。正直なところ、兄貴が助けてくれたんだと思う」としみじみ語った。

 医者には葬式を1週間遅らせて入院することを勧められたが、「たった2人の男兄弟。やっと兄弟愛を楽しめたところで逝っちゃった。2人で築いてきた人生の終わり。お前がいてよかったと思えるいい葬式にするって決めていた」と兄への最後の手向けを務めた。それでも「結局、南田(洋子さん)に招かれて逝っちゃった。残念ながら愛妻に持ってかれました。無念です。あの人は役者として天才。やっぱり生きていてほしかった」と寂しさをにじませていた。

 告別式では黒柳徹子奥田瑛二が弔辞を読み、長門さんを見送った。そのほか津川の妻で長門の義妹にあたる朝丘雪路、長女の津川真由子、俳優・歌手仲間の西田敏行、高橋英樹、西城秀樹、筧利夫、岸部一徳、五木ひろし、竹野内豊、田村亮、渡瀬恒彦、雛形あきこ、蛭子能収、川中美幸、薬師寺保栄、安藤和子らが参列した。

 以下、参列者の主なコメント。
◆西田敏行
「本当に役者としての人生を生き抜いた人。すべてが全部、演じること、仕事にすべての行動が行き着いている根っからの役者だったと思います。あり余る愛情を注ぐ人で、一生懸命、人を愛する人でした。(遺影に対し)なんだろう、あの満面の笑み。みんなに頑張れよ! って言っているような写真。『ほんとうに逝ったんですか?』って聞きました。返事はなかったんですけど」

◆黒柳徹子
「愛情の深い人で、洋子さんを介護するのにずっと一緒にいられて今が一番幸せと言っていて、それは本心だったと思う。介護をこれからの一生の仕事にすると決心したときに洋子さんが亡くなって絶望だったと思う。ほかのことでは塞がらない穴だったと思うし、『洋子がいなくてつまらない』ってしょっちゅう言ってた。津川さんは落胆すると思うから、守ってあげてくださいと言いました」

◆奥田瑛二
「弔辞のあいさつでも言わせてもらったけど、長門裕之って人間を知ってる人も本人も大納得の思いで天国に行かれたんだと思う。秋に若者の女性と老人の話に長門さん主演で出てもらおうと思ってた。でも、(映画より)南田さんの方がよかったんだろうなぁ。リハビリのつらさとか、どこかでため息をついたんだろうなって。それで南田さんから『こっちでやりなさいよ。(天国には)名優もいるから』って言われたんだと思う」

◆高橋英樹
「存在が大きかった。本当に残念です。芝居にしてもほかのことにしても真面目なんだか不真面目なんだか。でも芝居はすごく真剣に取り組んでいました。我々も真剣に楽しく芝居ができたら。いい思い出がたくさんで、本当に素晴らしい役者でした。みんなに愛されて、俳優にとっての鑑です」

◆西城秀樹
「20代のころ『ミュージックフェア』でお世話になったので、今日はお礼を言いました。芝居でもご一緒したことがあって、食事に誘っていただき、ステーキをごちそうになったり、おうちに泊まらせてもらったことも。とにかく親身に面倒を見てくれて、東京に上京してきたような僕にとってはお父さんのようでホッとしました」

◆筧利夫
「映画『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』(2006年)で共演しました。長門さんは焼き鳥をおいしく焼く役で、撮影何日も前から現場に入って焼く練習をしていた。ものすごくおいしかった。写真を撮るのが好きで、現場でもよく撮っていた。ものすごく役者に没頭する、情熱のある方でした」

⇒ ご冥福をお祈りします・・・「おくやみ・訃報」記事一覧

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