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【編集長の目っ!】“歌えてる”シンガー・福原美穂

■才能豊かな、日本屈指の“歌えてる”シンガー

 福原美穂は、いま日本で最も“歌えてる”シンガーのひとりだと思う。星の数ほどいるシンガーの中でも、彼女の場合はしっかりと“歌えてる”。“歌えてる”というのは、上手いということはもちろん、その歌に込めた想いを、またそれ以上のことを、きちんと聴き手に伝えることができるということ。

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 でも彼女はもっと“歌える”はずだ。ものすごい高性能エンジンを持っているのに、まだそれを生かしきれていない…個人的に今までそんな風に映っていた。

 そんな彼女のポテンシャルの高さを一番感じることができるのが、ライブとテレビの音楽生番組だ。凄腕ミュージシャンのバンドの生音をバックに歌う彼女は、もの凄い存在感を発揮する。まさに“歌えてる”。その力は、例えばコーラスにまわった時にもいかんなく発揮され、どんなジャンルの歌にも厚みをプラスしてくれる。これが意外とできるシンガーが少ない。ライブでも豊かな感情で、お客さんの心を掴んで話さない。時には感情をほとばしらせ、時にはそっと寄りそうに歌い、まさにソウルシンガーとしての彼女の姿を見ることができるし、温度を感じることができる。

 スケールの大きさを感じさせてくれる彼女の声、歌だが、それをそのままパッケージしたものが、5月11日に発売された“ミニアルバムシリーズ”第2弾『The Soul Extream EP』だ。

 1曲目のAIとの掛け合いが印象的な「O2 featuring AI」はものすごくエネルギッシュで、彼女が放つ熱を十二分に感じさせてくれる。ほかにも映画『鬼神伝』主題歌の「STARLIGHT」、さらに彼女の歌の力を感じさせてくれるジャミロクワイ「Virtual Insanity」とスティービー・ワンダー「LATELY」のカバーなど、5曲が収録されている。「Virtual Insanity」も「LATELY」も非常に難しい曲だが、しっかり自分のものに昇華させ、聴かせてくれる。また初回盤にはライブ音源5曲がパッケージされていて、福原美穂の本質と温度を感じることができるはずだ。

 ジャケットも秀逸だ。まさにソウルディーバといった感じで、彼女がこれから進むべく道、拓いて行くべき道を示してくれているのだろうか? だとしたら、もっともっとソウルフルに、ソウルカラーを出してもいいのかもしれない。

 ただ、日本におけるソウルミュージックの定義や温度感、感じ方は、当たり前だけど、十人十色、聴く人の分だけ考え方はある。どっぷりアメリカのソウルを追及するのか、それとも少し“色を薄め”日本人が聴きやすいものにするのか、すごく難しいと思う。でも、福原美穂が考えるソウルを追求していけばいいし、歌い続けて行って欲しいと思う。色々な意見や考え方はあると思うけど、感じて、そして歌うのは福原美穂というシンガーなのだから。ミニアルバムというスタイルで、一度にたくさんの福原美穂を感じてもらい、そしてフルアルバムで、さらにそのスケールの大きさを感じてもらう。

 今年の福原美穂はさらに“歌えてる”シンガーになってくれるはずだ。

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  • 福原美穂 
  • 『The Soul Extreme EP』初回盤 
  • 『The Soul Extreme EP』通常盤 

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