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【前編】キャンディーズが37年間愛され続けている理由

 4月21日、元キャンディーズのメンバーで女優の田中好子さん(享年55)急死のニュースは、瞬く間に日本中を駆け巡り、ニュース速報を出したテレビ局もあった。一世を風靡したスーパーアイドルのメンバーの死は、それぐらいの衝撃だった。今、普通に使われている“スーパーアイドル”“国民的アイドル”という、最上級のアイドルという意味の呼び方、称号は、思えばキャンディーズが最初だったのではないだろうか。

1stシングル「あなたに夢中」 

1stシングル「あなたに夢中」 

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 デビューから37年、解散から33年、キャンディーズは少しも色褪せることなく、“永遠のアイドル”として、なぜこうも多くの人々の心に存在し続けることができたのだろう。それは、彼女達の実質4年間という短い活動期間が大きく影響しているのではないだろうか。キャンディーズは72年に結成、73年9月「あなたに夢中」でレコードデビュー。そして数々のヒット曲を送り出し、テレビのバラエティ番組でも人気者になり、1978年4月4日、東京・後楽園球場(現・東京ドーム)でのコンサート『ファイナルカーニバル』で解散。人気絶頂の時に、自分達で鮮やかに幕を引き、引退してしまった。ある日突然、ファンの目の前から消えてしまったのだ。山口百恵さんもそうだった。一番輝いている時、一番売れている時に、引退してしまうということは、ファンの心の中のキャンディーズは、いつまでも眩しいあの頃のままということだ。

 当時のメンバーのインタビューを読むと「デビューの時から3年間はがむしゃらにやる、やろうと決めていた」と口を揃えて言っている。そして一番いいときに引退をして、キャンディーズを永遠のものにするというビジョンを、16,7才の女の子達がすでに考えていたという。

 そんな彼女達の想いは、解散前年の1977年7月、東京・日比谷野音でのコンサートのステージ上で爆発した。それがあの掟破りの、その後流行語にもなった「普通の女の子に戻りたい」発言だった。ファンの前での彼女達の解散宣言は、関係者も寝耳に水だったという。翌日解散会見が開かれ、解散が事実として日本全国に伝えられた。本人達も関係者も、色々思うところはあったとは思うが、結局は彼女達の想いが結実する結果となった。引退して、時間が経てばまた復帰ということは、芸能界に関わらずどの世界にもよくあることだが、自分達の意志を貫いて解散をした3人は、二度と戻ってこない、ファンの多くはそう感じていたのではないだろうか。もちろん復活を期待し続けていた人もたくさんいただろう。でも意志を結実させた3人は、アイドルという肩書きながら、そんなアーティスティックな部分、自分達のこだわりを貫き通す“強い”部分も、絶大な支持を得た理由のひとつではないだろうか。

【後編】キャンディーズが37年間愛され続けている理由



関連写真

  • 1stシングル「あなたに夢中」 
  • 2ndシングル「そよ風の口づけ」 
  • 3rdシングル「危い土曜日」 
  • 4thシングル「なみだの季節」 
  • 5thシングル「年下の男の子」 
  • 6thシングル「内気なあいつ」 
  • 7thシングル「その気にさせないで」 
  • 8thシングル「ハートのエースが出てこない」 
  • 9thシングル「春一番」 
  • 10thシングル「夏が来た」 
  • 11thシングル「ハート泥棒」 
  • 12thシングル「哀愁のシンフォニー」 
  • 13thシングル「やさしい悪魔」 
  • 14thシングル「暑中お見舞い申し上げます」 

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