歌手のふくい舞（26）が10日、東京・築地本願寺で開催中のチャリティーイベント『はなまつり〜震災復興支援チャリティーイベント〜』に出演した。母方の実家が浄土真宗本願寺系列の寺で、幼少時には京都本願寺内にある西本願寺中央幼稚園に通うなど、本願寺にゆかりのあるふくいはこの日、デビュー曲「アイのうた」や最新シングル「いくたびの櫻」など全5曲を披露。ライブ後には自ら募金活動を行い「これからも、少しでも被災された方を勇気づけられるように、自分にできることを頑張っていきたいです」とメッセージを送った。

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　震災時、都内スタジオで雑誌取材を受けていたふくいは揺れを感じた瞬間、10歳で経験した阪神淡路大震災の恐怖が蘇り、率先してスタッフに避難を呼びかけたという。“再生の祈り”というテーマを込めた新曲「いくたびの櫻」歌唱前には「こうやって家族や大切な人と桜を見れるということは、当たり前じゃないんだと思った」と沈痛な面持ちで語り「この瞬間が当たり前じゃないからこそ、尊くて絆を感じる。みなさんも、大切な人を大切に、生きてください」と願いを込め、力強い歌声を響かせた。

　毎年同所で開催され賑わいをみせている『はなまつり』は、今回の東日本大震災の影響を受け自粛も議論されていたが、被災地の復興支援となるよう、急きょチャリティーイベントとして実施を決断。ライブ時に6000人もの観客が駆けつけると、ふくいは「桜も咲いて、笑顔もあって、とてもいい日だなと思います」と微笑み、晴れやかなステージをみせた。