【ランキング表】
BOOK TOP30 / 文庫 TOP30 / コミック TOP30

　俳優・水嶋ヒロが本名の齋藤智裕名義で書いたデビュー小説『KAGEROU』（ポプラ社／2010年12月15日発売）が発売3週目も好調に10.9万部を売上げ、1/10付オリコン“本”ランキングBOOK（総合）で3週連続首位をキープ。2008年の同ランキング開始以来、前週初めて樹立した同部門の「デビュー小説連続首位」記録を自ら更新した。昨年12月28日に総発行部数100万部を超えたばかりだが、累積実売は早くも65.8万部に到達している。

　『KAGEROU』は、「命とは何か？」「人間の価値とは何か？」という深遠なテーマを、ダイナミックな物語構成で鋭く切り込んだ哀切かつ峻烈な“命”の物語。水嶋が芸名を伏せ応募した『第5回 ポプラ社小説大賞』で、第1回以来4年ぶりの大賞を受賞、その賞金2000万円を辞退したことなどで大きな話題を呼び、発売前の予約数は40万部に達していた。

　初登場の2010年12/27付で記録した初週実売は35.1万部は、『ハリー・ポッターと死の秘宝』（J.K.ローリング・著　松岡佑子・訳／2008年7月発売）の119.1万部、『1Q84 BOOK3』（村上春樹・著／2010年4月発売）の39.8万部に続く、同部門の歴代初動売上3位につける好発進。その後も前週19.7万部、今週10.9万部と上積み、順調に売上を伸ばしている。

　そのほか今週のBOOK（総合）は、前週7位に初登場した西尾維新氏の『傾物語』（講談社）が2位に。同シリーズ最高となる、週間売上8.6万部を記録した。年末年始にさまざまなメディアで取り上げられた99歳の詩人・柴田トヨさんの『くじけないで』（飛鳥新社）は、前週36位から3位に急上昇。

　年が明け、前週まで上位を占めていた“年賀状関連本”に変わって“家計簿関連本”に人気が集まり『かんたん家計ノート2011』（講談社／9位）、『明るい暮らしの家計簿　2011』（ときわ総合サービス／19位）など、関連作が上位に登場した。

■調査協力店
旭屋書店、アニメイト、Amazon.co.jp、紀伊國屋書店、くまざわ書店（くまざわ書店／いけだ書店／ACADEMIA）、コミックとらのあな、三省堂書店、三洋堂書店、セブンネットショッピング、TSUTAYA、戸田書店、明屋書店、フタバ図書、ブックスタマ、丸善、漫画全巻ドットコム、未来屋書店（未来屋書店／ミライア／ブックバーン／LE MIRAI／MIRAIYA SHOTEN）、八重洲ブックセンター本店、有隣堂、楽天ブックス、LIBRO、WonderGOO　ほか全国書店1717店舗（WEB通販含む）※2010年10月18日付現在（五十音順）

■オリコン“本”ランキング
書籍を販売している全国の書店およびWEB通販の週間売上をもとに全国推定売上部数を算出し順位を確定。「BOOK」「コミック」「文庫」の主要3ランキングと、「新書」「ビジネス書」を毎週木曜日に発表する。今後も月曜日分の売上から翌日曜日分までの売上を週間ランキングとして集計。それらをもとに月間ランキング及び年間ランキングも発表する。

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