タレントで呼吸アドバイザーの椎名由紀氏がこのほど、初著書『呼吸美メソッド』（双葉社）のPRのため、東京・六本木のオリコンを訪れた。江戸中期に白隠禅師が書き記した“禅”の呼吸法で、15年間にわたり悩まされた原因不明の頭痛を克服した椎名氏は現在、自身でメソッド化した“ZEN呼吸法”の講師として活躍中。インタビューでは、この呼吸法を幅広く世間に浸透させて、現代社会でストレスに悩む多くの人の悩みを「少しでも減らしたい」と熱く語った。

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　体調不良に見舞われていた椎名氏が、知人から教わった腹式呼吸による療法を実践し、回復したのは今から4年前のこと。その後、呼吸療法について深く調べた結果、特に働き盛りの世代に向けて「（呼吸の重要性が）発信されていない」ことに着目し、同世代向けに講座を開設。これが反響を呼んだことから同書の出版にも踏み切った。

　同書では、呼吸法のメカニズムから「体と心の健康や美容」を念頭に置いた活用術までを網羅。第1子出産後に体の不調を訴えるも同療法を実践し、効果を得たフリーアナウンサー・大神いずみの体験談も掲載するなど実用的な内容にまとめた。

　現代人の9割は「座っていても運動中に行う“胸式呼吸”をするため、体が疲れやすくなっています」と指摘した椎名氏は、いい呼吸こそが「人生の良い出会いを生むと思います」と自信たっぷり。今後は“ZEN呼吸法”を、ヨガ、アロマセラピーに並ぶリラックス療法の1つとして「もっと普及させてきたい」と力を込めた。