■全20ジャンルのランキングがわかる
『2010年 年間“本”ランキング』はこちら!
■『もしドラ』『バンドダイエット本』がミリオンセラー
オリコンは1日、全国の推定売上部数に基づく『2010年年間“本”ランキング』(集計期間:2009年11月23日〜2010年11月21日)15部門を発表した。総合部門1位は、青春小説とビジネス書という異色の組み合わせが話題となった『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海・著/ダイヤモンド社)。期間内に121.2万部を売上げ、BOOK(書籍総合)部門とビジネス書部門で首位2冠を達成。総合部門ではほかに『バンド1本でやせる! 巻くだけダイエット』(山本千尋・著/幻冬舎)が実売113.7万部でミリオンセラーとなり、今年の代表作となっている。
【年間ランキング】「総合部門」TOP25
■「青春小説」「萌え装丁」「AKB48」が読者層拡大の鍵
“もしドラ”は、野球部の女子マネージャーが勘違いから買ってしまった、米経営学者ピーター・F・ドラッカーの経営書『マネジメント』の理論を生かし、仲間と甲子園を目指して奮闘する様子を描いたビジネス本。著者の岩崎氏は、10年前“これじゃ売れない”と出版社から断られていた小説も「来年出すことが決まっています。パーティーはこれからです」と時代がついてきたと言わんばかりに、同書ヒットへのコメントを寄せた。
週間ランキング初登場は、2009年12/21付の247位。経営学の名著を下敷きにしたユニークな企画性、ライトノベルを連想させる“萌え系イラスト”仕様の表紙と口絵、さらに主人公のモデルが人気アイドルグループ・AKB48の峯岸みなみだったことも話題に拍車をかけ、読者層は従来のビジネス書ユーザーから一般層へと拡大していった。
登場14週目(3/29付)で初めてTOP10入り(4位)すると、7ヶ月目(6/21付)で初の総合首位。ビジネス書部門では37週連続1位(11/29付現在)をキープしており、来年3月にはNHKでアニメ化も決定している。また今年の『新語・流行語大賞』にもノミネートされているほか、SMBCコンサルティングによる『ヒット商品番付』でも『ゲゲゲの女房』と並んで関脇にランク付けされた。
■売れ筋キーワードは「実用・実践性」
ダイエットの新潮流として話題を集めた2位の『バンド1本でやせる〜』に次いだのは、84.7万部を売上げた『1Q84』(新潮社)の「BOOK3」。最新巻の発売に伴い前2巻「BOOK1」(40.2万部/14位)、「BOOK2」(29.0万部/25位)も上位に登場し、同シリーズの根強い人気を証明した。なお、著者の村上春樹氏は年間164.7万部を売上げ、同部門の作家別ランキングで首位を獲得している。人生を諭すような“言葉”に特化した作品への関心も高く、5位に『超訳 ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、98歳の詩人・柴田トヨさんの処女作『くじけないで』(飛鳥新社)が8位にランクイン。
そのほか、今年は実用的で実践性のある書籍のヒットが顕著にあらわれた。健康的なレシピを集約した『体脂肪計タニタの社員食堂 500kcalのまんぷく定食』(大和書房/4位)や、明確な解説に定評のある池上彰氏の『伝える力 「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!』(PHP研究所/6位)。本格派の低価格美顔器『スッキリ美顔ローラー』(宝島社/7位)、マルチバッグなどを同封したブランドムック『Cath Kidston“HELLO!”FROM LONDON』(宝島社/9位)といった“お役立ち本”が、今年の売れ筋として並んでいる。
■禁無断複写転載
※オリコンランキング(売上枚数のデータ等)の著作権その他の権利はオリコンに帰属していますので、無断で番組でのご使用、Webサイト(PC、ブログ、携帯電話)や雑誌等で掲載するといった行為は固く禁じております。詳しいお問い合わせは、弊社広報企画部までお願いいたします。
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■『もしドラ』『バンドダイエット本』がミリオンセラー
オリコンは1日、全国の推定売上部数に基づく『2010年年間“本”ランキング』(集計期間:2009年11月23日〜2010年11月21日)15部門を発表した。総合部門1位は、青春小説とビジネス書という異色の組み合わせが話題となった『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海・著/ダイヤモンド社)。期間内に121.2万部を売上げ、BOOK(書籍総合)部門とビジネス書部門で首位2冠を達成。総合部門ではほかに『バンド1本でやせる! 巻くだけダイエット』(山本千尋・著/幻冬舎)が実売113.7万部でミリオンセラーとなり、今年の代表作となっている。
【年間ランキング】「総合部門」TOP25
■「青春小説」「萌え装丁」「AKB48」が読者層拡大の鍵
“もしドラ”は、野球部の女子マネージャーが勘違いから買ってしまった、米経営学者ピーター・F・ドラッカーの経営書『マネジメント』の理論を生かし、仲間と甲子園を目指して奮闘する様子を描いたビジネス本。著者の岩崎氏は、10年前“これじゃ売れない”と出版社から断られていた小説も「来年出すことが決まっています。パーティーはこれからです」と時代がついてきたと言わんばかりに、同書ヒットへのコメントを寄せた。
週間ランキング初登場は、2009年12/21付の247位。経営学の名著を下敷きにしたユニークな企画性、ライトノベルを連想させる“萌え系イラスト”仕様の表紙と口絵、さらに主人公のモデルが人気アイドルグループ・AKB48の峯岸みなみだったことも話題に拍車をかけ、読者層は従来のビジネス書ユーザーから一般層へと拡大していった。
登場14週目(3/29付)で初めてTOP10入り(4位)すると、7ヶ月目(6/21付)で初の総合首位。ビジネス書部門では37週連続1位(11/29付現在)をキープしており、来年3月にはNHKでアニメ化も決定している。また今年の『新語・流行語大賞』にもノミネートされているほか、SMBCコンサルティングによる『ヒット商品番付』でも『ゲゲゲの女房』と並んで関脇にランク付けされた。
■売れ筋キーワードは「実用・実践性」
ダイエットの新潮流として話題を集めた2位の『バンド1本でやせる〜』に次いだのは、84.7万部を売上げた『1Q84』(新潮社)の「BOOK3」。最新巻の発売に伴い前2巻「BOOK1」(40.2万部/14位)、「BOOK2」(29.0万部/25位)も上位に登場し、同シリーズの根強い人気を証明した。なお、著者の村上春樹氏は年間164.7万部を売上げ、同部門の作家別ランキングで首位を獲得している。人生を諭すような“言葉”に特化した作品への関心も高く、5位に『超訳 ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、98歳の詩人・柴田トヨさんの処女作『くじけないで』(飛鳥新社)が8位にランクイン。
そのほか、今年は実用的で実践性のある書籍のヒットが顕著にあらわれた。健康的なレシピを集約した『体脂肪計タニタの社員食堂 500kcalのまんぷく定食』(大和書房/4位)や、明確な解説に定評のある池上彰氏の『伝える力 「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!』(PHP研究所/6位)。本格派の低価格美顔器『スッキリ美顔ローラー』(宝島社/7位)、マルチバッグなどを同封したブランドムック『Cath Kidston“HELLO!”FROM LONDON』(宝島社/9位)といった“お役立ち本”が、今年の売れ筋として並んでいる。
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2010/12/01