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押尾学被告初公判で無罪主張 有名人初の裁判員裁判で弁護側は注視要望

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 保護責任者遺棄致死罪など4つの罪に問われた元俳優・押尾学被告(32)の裁判員裁判による初公判が3日午後1時半より、東京地裁最大の104号法廷で休憩40分をはさんで午後5時過ぎまで開かれた。黒のスーツ姿の押尾被告は、合成麻薬MDMAの所持および使用を認めたものの、譲渡罪や保護責任はなかったとして起訴内容を一部否認し「無罪」を主張した。芸能人初の裁判員裁判としても注目を集め、弁護側は「過去の報道やイメージではなく、これからの裁判で見聞きする証拠で判断してください」と、裁判員9名に冒頭で注視をうながした。

押尾学被告 ※写真は昨年8月、拘留されていた三田警察署より保釈された時の様子 (C)ORICON DD inc. 

押尾学被告 ※写真は昨年8月、拘留されていた三田警察署より保釈された時の様子 (C)ORICON DD inc. 

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 押尾被告は昨年8月に東京・六本木で飲食店従業員の知人女性の故・田中香織さん(当時30歳)と一緒にMDMAを使用。2009年8月3日に麻薬取締法違反の罪で逮捕され、同年11月2日に懲役1年6か月(執行猶予5年)の有罪判決を受けた。その後、MDMAの譲渡容疑で12月7日に再逮捕され、田中さんがMDMAの中毒症状を起こした際、救急車を呼ぶといった救命や保護をせずに死なせたとして、今年1月に保護責任者遺棄致死罪容疑で再々逮捕された。

 今年1月の逮捕時に比べ、白髪交じりだった髪は肩まで伸び、険しい顔で法廷に姿をみせた押尾被告は「田中さんと服用したことは認めますが、譲渡はしていない」と手元のメモを読み上げながら証言。田中さんの容態悪化後は「人工呼吸や心臓マッサージをしました」とし「放置していない。譲渡もしていないので、保護責任はありません。蘇生させようと思ったが、生き返らず、救急車を呼ばなかった」と述べた。

 検察側は田中さんとの「すぐ、いる?」といったメールのやりとりから「MDMAを譲り渡して服用した」と譲渡罪を訴え、「田中さんに中毒症状が出た後に、(押尾被告)自身のMDMA服用がばれるのを恐れた」と119番通報をためらったことを挙げ、保護責任者遺棄致死罪を主張。これに対し、弁護側は「田中さんも薬物を手に入れるルートがあった」「見殺しにはしていない。田中さんのMDMA血中濃度は極めて高濃度で、119番通報から病院到着まで、時間がかかる。重篤の場合、極めて救命可能とはいえない」と反論した。

 この日は裁判員による質問は特になく、弁護側と検察側の証拠提出までにとどまった。その間の押尾被告は終始うつむき加減で目線を下げ、時折モニターに目をやりつつ、少し疲れた様子の表情もみせていた。

 初めて市民が芸能人を裁くこともあり、朝早くから61席の傍聴券を求めて1554人が行列を作った同裁判。評議を含め8日間の審理を経て、17日に判決が言い渡される。

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