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鎌田實氏のベストセラー著書『がんばらない』に著作権侵害が判明 集英社が謝罪

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 2001年に俳優・西田敏行主演でTBS系でドラマ化もされている、医師で作家でもある鎌田實氏のベストセラー著書『がんばらない』(集英社文庫2003年6月刊、単行本2000年9月刊)において著作権侵害があったことが、2日付けの集英社公式ホームページで発表された。鎌田氏を取材した医療ジャーナリスト・西寺桂子氏が執筆し、雑誌『SCOPE』(ファルマシア・アップジョン刊)1999年1月号に掲載した文章からの無断使用があったことを西寺氏本人が指摘したことから発覚。同社は「ご迷惑をおかけいたしました西寺桂子氏に、心よりお詫びを申し上げます」と謝罪している。

 集英社ホームページによると、今年6月に西寺氏が「私が鎌田實氏および諏訪中央病院を取材し、『SCOPE』〈ファルマシア・アップジョン刊〉1999年1月号に執筆した記事『患者さんはありのままでいてください』(なお同記事はその後、2003年10月に単行本『病院が、変わり始めた』〈西寺桂子著・照林社刊〉に収録)が無断で使用されている」と指摘。集英社側が調査した結果、『がんばらない』文庫版では本文154ページから157ページ部分の文章に、西寺氏の記事と酷似した表現が見られ、「一部については著作権を侵害している可能性がある」と認識したという。

 鎌田氏は「表現者として文献を参考とするに際しては注意深く配慮すべきところ、自らが当時、取材に応じ、病院について説明した立場であったことから、西寺氏の文章を安易に使用してしまいました」とコメント。さらに「著作権に対する認識が不十分なまま使用してしまったことを深く反省しております」と謝罪。集英社の編集部も「執筆時に参考にした資料に対する確認作業が十分ではなく、また著者に対する著作権への意識喚起が至らなかったことを深く反省しております」と併せて声明を発表。「今後は、このようなことがふたたび起こらないよう万全を尽くしていく所存です」と再発防止を表明した。

 鎌田氏は、長野県茅野市の諏訪中央病院医師として“住民とともに作る地域医療”の発展に貢献。1988年には同病院院長就任、またチェルノブイリ救援活動、イラクへの医療支援にも取り組み、2009年にはベスト・ファーザーイエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。著書『がんばらない』は2001年に西田敏行主演でTBS系でスペシャルドラマとして放送。また、『それでもやっぱりがんばらない』『あきらめない』(いずれも集英社)など、著書多数。『週刊ポスト』(小学館)、読売新聞にも連載を持つほか、現在は情報番組『news every.』(日本テレビ系)の毎週木曜レギュラーとして出演中。



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