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映画『アレックス』でカンヌ映画祭を震撼させたギャスパー・ノエ監督の最新作『エンター・ザ・ボイド』に、日本人の女優として唯一の出演を果たした松本さゆき。その経緯とは。
「いきなりだったんですよ。監督から日本の制作会社を通じて、私の事務所に電話が来て、“松本さゆきの何月何日のスケジュールは空いているか?”って。何で私を知ってもらったのかは分からないんですけど、きっと私のグラビアや、『映画秘宝』の表紙を見てオファーをくれたんだと」
トークショーのホストによれば、監督は日本の女性が好きで、来日した時も、雑誌などを見て「この子は誰だ?」と気にしているという。そんな監督に対する松本のイメージは?
「はじめ監督を知らなかったんですけど、お会いして『アレックス』のDVDをいただいたんですね。それを観たときに“あれ? 私これ見たことある!”って。お会いする前に観ていてその作品も衝撃的で、あの監督だったんだって。(監督の風貌はボウズで怖いけど?)きさくな感じでした。言葉は分からなかったんですけど、目が会うたびに笑ってくれて、“疲れてない?”ってやたらレッドブルを勧めてくれました」
出演シーンは、新宿のクラブと歌舞伎町の路上で1日で撮影。
「台本は無くて、その場その場のニュアンスで全てアドリブで撮影しました。“主人公がナンパをしてくるから軽くあしらって”って言われて。ツンデレな感じで、いまどきの女の子っぽく“何言ってんの?このガイジン。カッコいいけど何言ってるかわかんなくね? バイバ〜イ”ってあしらって。いろんなシーンを撮っていただいたんですけど。実際の作品ではあまり映ってなかったです(笑)」
『アバター』のSFXクリエイター、ピエール・ブファン率いるフランスのVFX工房BUFが創り出した、ドラッグ感覚のヴィジュアルが世界の観客を熱狂させている『エンター・ザ・ボイド』。ひと足先に映画を見た松本に見どころを聞くと、
「撮影の前にはザクッと“主人公が死んでフワフワ魂が飛んでる映画だから”って言われてて(笑)。映画を見たら、視覚と聴覚が刺激されて、観終わったあと“なんだったんだろ”って、監督の世界観に引きずり込まれる感じでしたね。これから観る方は、画面に集中して何にも考えずに、映像も音楽も思うままに感じていただくのがいいと思います。私は、映画の半ばに画面の右端あたりにいるので探してください(笑)」
『エンター・ザ・ボイド』は5月15日、シネマスクエアとうきゅう他にてロードショー。
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2010/05/12