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　8月12日に誤嚥（ごえん）性肺炎のため亡くなった俳優・山城新伍さんについて、40年来の盟友だった俳優・梅宮辰夫が、自身のブログで胸中を初めて明かした。梅宮は山城さんとの若き日の思い出のほか、「実は新伍とは約束があって、生き残った方が葬儀委員長を務める事になっていた」という誓いがあったことを告白。前日にお見送りは行ったものの、諸般の事情で残念ながら密葬に出席出来なかったため「何か凄く心残りだ」と心境を綴っている。

　梅宮は、ブログで昭和44年頃の山城さんとの出会いを追憶。片岡千恵蔵、大川橋蔵らそうそうたる大御所たちが名を連ねる京都撮影所に在籍していた山城さんが、梅宮がいた東映の東京撮影所に移籍。梅宮は山城さんについて「これ以上自分の出る余地無しと判断したんだろう。手薄な東京へ進出してきたのだ。頭の廻る奴だナーと思った」と明かしている。

　その後2人は、『不良番長』シリーズのほか、『仁義なき戦い』『夜遊びの帝王』など数多の作品で共演。そんな中、5年前、梅宮の自宅に行くと連絡を入れた山城さんが、車で1時間ほどで着く道のりに4時間半以上かかったという。事情を聞くと山城さんは「（高速道路の）車線変更が怖くて、左側出口に寄れなかった」と語ったという。梅宮は「その頃から体調を崩しはじめた様だった」と山城さんの病状を振り返っている。

　最後に梅宮は、「俺も、もうすぐ72だ！そんなに遠くは無いと思うぜ。お前の好物は上海ガニだったよナ。俺が逝く時、時期が合えば、必ず土産に持ってってやるぜ。成仏してろヨ」と冗談交じりに、天国にいる山城さんにメッセージを送っている。

　なお、山城さんの「お別れ会」を四十九日法要後、梅宮が発起人となって都内で開く予定だという。