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　ギブソン社のエレキ・ギター“レスポール”モデルの生みの親として知られるレス・ポール氏が肺炎のため、米・ニューヨーク州の病院で13日（現地）に亡くなったことが、米ギブソン社の公式サイトで発表された。94歳だった。レス・ポール氏が開発してギブソン社より発売された“レスポール”モデルは、日本ではエレキギターの代名詞として知られるほどの人気モデル。ロックバンドのレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジら、同モデルへのこだわりを公言するアーティストも多く、日本では鮎川誠、奥田民生のほかプロ・アマ問わず、多くのギタリストが愛用している。

　ギタリストだったレス・ポール氏は、1915年6月9日米ウィスコンシン州生まれ。1930年代よりミュージシャンとして活動し、50枚のシングルと35枚のアルバムを発表。5度のグラミー賞受賞歴があるほか、1988年には、ロックアーティストに影響を与えた人物としてロックの殿堂入りも果たした。

　昨年には、ドキュメンタリー映画『レス・ポールの伝説』も公開され（日本のみ）、ポール・マッカートニーやキース・リチャーズらがレス・ポール氏について語るシーンや、90歳を超えてもなおニューヨークのステージに立ってギターをかき鳴らしていた故人の姿なども公開された。

　なお、米ギブソン社の公式サイトには、スラッシュ、ジョー・ペーリー、エース・フレーリーら多くのギタリストから届いた追悼コメントが紹介されている。