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　お笑いタレントのたむらけんじらが、自身が出演した番組が視聴者に感銘を与えている優れた番組を表彰する『第35回放送文化基金賞』を受賞し26日、都内で行われた贈呈式に出席した。主催者サイドいわく「芸人が授賞式に参加するのは極めて珍しい」というだけあって、場の空気を読み獅子舞ではなくスーツ姿で登場したたむらは「名誉ある賞であることをひしひしと感じています」と神妙にあいさつ。終了後には、故・緒形拳さんや筑紫哲也さんらと並んで受賞したことに「今までお笑い界の“無冠の帝王”だったので、本当に嬉しい！」と満面の笑みをみせた。

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　たむらは今回、昨年5月に放送された大阪・毎日放送『〜たむらけんじの学校に行こッ！〜イマドキノセイシュン』で同賞の「テレビエンターテインメント番組賞」を獲得。元々は、同局のローカル情報番組『ちちんぷいぷい』（月〜金・後2：55〜）内で、ごく普通に生活する高校生が通う学校の教室や部活動を訪問、悩みごとなどを聞きながら触れ合うというシンプルな内容で放送。企画スタートから2年が経過した今もコーナーは好評を得て、継続して放送されている。

　すでに昨秋には民放連絡みの賞も受賞していたたむらは「ゲン担ぎで着た」という陣内智則の挙式時と同じスーツ姿で「お笑い界の先頭を走ってます〜！（受賞は）ビックリして、本当に場違いな所に来てしまったが、番組には自信がありました。これからももっといい内容にしていきたいと思います」とコメント。また、個別分野でNHKドラマ『お買い物』で女優・渡辺美佐子と夫婦役で共演し、演技賞を受賞した俳優・久米明は「この年で賞を貰っていいのかな？と思った。今は、喜びをしみじみと噛みしめております」と静かに喜んだ。

　そのほか、個人・グループ部門（放送文化）の特別賞を昨年逝去した故・筑紫哲也さん、番組部門（個別分野）の特別賞を故・緒形拳さんがそれぞれ受賞。緒形さんはドラマ『帽子』（NHK）、『風のガーデン』（フジテレビ）の演技が、筑紫さんは独自の視点で長年ニュース番組のキャスター業を務めたことが受賞の決め手となった。

　緒形さんの代理で出席した所属事務所関係者は、挨拶で緒形家の受賞コメントとして「俳優として最後の作品となりました。特別賞は、天国で緒形も喜んでいると思います。残された作品を通じて、皆様の心の中で緒形が生き続けていくことを願っております」と代読。最後には『風のガーデン』で緒形と共演し、主題歌「ノクターン」を歌った歌手・平原綾香が同曲を歌唱した。


　平原綾香