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　プロボクシング・ＷＢＣ世界フライ級チャンピオンの内藤大助選手が、3月に行なわれる2度目の防衛戦に先駆け24日（日）、都内の宮田ジムで公開スパーリングを行なった。また内藤は23日（土）に自叙伝も出版、「どん底まで落っこちた“いじめられっ子”でも、必ずそこから脱出できるんだってことを伝えたい」とメッセージを投げかけた。

　前チャンピオンのポンサレック・ウォンジョンカムとの防衛戦を控える内藤は現在のコンディションについて「順調。このままいきたい」とし、「とにかく面白い試合を見せたい。どんな勝負になるのかは、やってみなくちゃわからないけど、負けるつもりはこれっぽっちもない」と必勝を期し、4ラウンドにわたるスパーリングで汗を流した。

　また報道陣に囲まれた内藤は、「カミさんは“あげまん”なので試合前に“お願い”したんだけれども（かわされた）・・・」と試合前の禁欲生活についてジョークを飛ばす場面も見られたが、「正直、精神的には一杯一杯。だからこそ前向きに明るく笑って、テンションをあげていきたい」と大一番を前に、徐々に緊張感が高まってきている様子をうかがわせた。

　23日には自叙伝『いじめられっ子のチャンピオンベルト』を出版した内藤だが、同書については「いじめられっ子とその親御さんに是非読んで欲しい。僕の体験と比べてもらって、僕をダシにして（いじめから）立ち直ってほしい」とコメント。そして「（いじめられっ子だった自分が）世界チャンピオンになれた、ということではなく、どん底まで落ちても必ずそこから脱出できるんだ、ということを伝えたい」とメッセージを送っていた。

　チャンピオンの内藤大助が前王者のポンサクレック・ウォンジョンカムを迎え撃つ、ＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチは3月8日（土）、東京・両国国技館で行われる。

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