今、マトリョーシカがブームである。女子系雑貨に疎いオジサンには寝耳に水かもしれないが、雑貨ショップには人形をはじめとしたマトリョーシカのアイテムが並び、ヤフーオークションでも、手作りをメインとしたマトリョーシカのグッズが常時600点前後出品されている。マトリョーシカとは、ご存知のように胴体の部分でふたつに分かれ、入れ子構造になった置物。ロシアの土産物で、カチューシャをつけた女性像がメインだが、最近ではエリツィンやゴルバチョフなど歴代大統領のマトリョーシカもあり、バラエティに富んだものが作られている。 | 北欧らしいイラストとクラフト感が魅力 |
それまで海外雑貨と言えばアメリカ、フランス一辺倒だった日本に、90年代の渋谷系ブームとともに訪れた北欧雑貨の流行。その潮流が東欧に移り、ここ数年でロシアまでたどり着いた。しかし、意外にも、チェコで国民的人気を誇る“チェブラ―シカ”のようなキャラクターではなく、アイテム自体が注目されるのはマトリョーシカが初めて。現在はなぜかパンダのマトリョーシカが人気を集めているが、動物やキャラクターなどさまざまなマトリョーシカが作れるだけあって、今後の広がりが期待できる。
ちなみに、スタイルは西洋的だが、風貌にアジア的な親しみが感じられるせいか、現在ファッション誌などで活躍する外国人女性モデルは、実はロシア系が圧倒的に多い。来年は、マトリョーシカをはじめとした雑貨だけではなく、ロシア系芸能人やロシア音楽、ロシア料理など、ロシアそのものがブームになるかも!?
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2007/11/15