| 2000年10月にスタートした前身番組『Bの流派』からストリートミュージック・カルチャーを牽引し続けてきたテレビ番組『流派‐R』が、この秋放送8年目に突入した。番組開始当初はまだまだアンダーグラウンドだったHIP-HOP、R&B、REGGAEといったクラブミュージックが隆盛してきたこの7年間。その歴史を一望する『流派‐R』オフィシャルコンピレーションアルバムの邦楽盤と洋楽盤が11月7日に同時発売されることになった。番組の歴史を振り返りつつ、2枚のCDに込めた思いを伺った。 シーンの大物から中堅、新人に至るまで幅広く網羅 当時はまだアンダ−グラウンドだったHIP-HOPが近い将来、必ずオーバーグラウンドに浮上することを信じ、2000年10月、地上波初の本格的クラブミュージック発信番組『Bの流派』の放送がテレビ東京でスタートした。 | 『「流派-R」TV サウンドトラック(邦楽編)』 2400円(税込) 11月7日発売 『「流派-R」TV サウンドトラック(洋楽編)』 2400円(税込) 11月7日発売 |
| 「『流派-R』のRは、いろいろな意味を含んでいるんです。尊敬のRESPECT、革命のREVOLUTION、代表のREPRESENT、それからRAP、REGGAE、R&B等、全て頭にRが付いている音楽。それらのその時々のタイムリー感をピンポイントで押さえつつ、大物から新人まで、シンガーやラッパ−、MCのみならず、DJやダンサーも幅広く出演してもらって今に至ります」(『流派-R』プロデューサー 野崎俊二氏) 「ストリートで頑張っているアーティストの良い音楽を少しでも多くの方に伝えたくて番組を始めました。当時は異色の番組でしたが、かなりの将来性を感じていましたし、成功する自信もありました。8年目に突入した今ではシーンにかなり貢献している自負があります」((株)テレビ東京ミュージック 制作本部制作部 佐々木洋氏) 「『流派-R』は、ドキュメンタリーだと思っている」と野崎氏が語るように、単なる曲紹介には留まらず、常にレコーディングやライヴの現場にカメラを持ち込み、最前線で密着しているのが番組人気の秘訣。普段は見られない舞台裏、アーティストの素顔や日常、そして、作品やイベントが出来上がるまでの過程や苦悩までも紹介するあたりが、「より強いシンパ性に繋がっている」(野崎氏)のだろう。 『流派-R』はフックアップ的な役割も担っており、例えばET-KINGは同番組のイベントから登場、後のブレイクへの導きも記憶に新しい。全国各地で活動しているアーティストや新人を積極的に紹介することによって番組に新鮮味を投入するばかりでなく、シーンの新陳代謝を促進。結果、シーンを代表する大物から牽引する中堅、これからの活躍が期待される新人まで、幅広く網羅した内容へと結び付いている。 また、番組関連イベント『流派NIGHT』・『R-Festa』も定期的に実施。「“こんなに面白いアーティストがいるんだよ”ということは常に紹介していきたい。それはある種、使命だと思ってやっています」(佐々木氏)というように、出演者のジャンルの幅広さやバラエティの豊かさにおいて、他のイベントと一線を画すものとなっている。 視聴者に感謝を込めて、プレゼントする気持ちで そして、放送300回を迎えた今年、番組の歴史を一望するコンピレーション・アルバム2種が、11月7日にUMK社から同時リリースされることになった。『「流派-R」TV サウンドトラック(邦楽編)』と『「流派-R」TV サウンドトラック(洋楽編)』と題されたそのアルバムは、ジャケットの色から、「赤盤」、「青盤」と称される。一つの音楽番組から洋/邦別々のコンピ盤2枚が同日リリースされるのは恐らくは日本で初めてとなるであろう今作は、この番組の歴史を包括した、まさに縮図的な作品と言える。 「番組がスタートして7年が経ち、視聴者にこれまでの感謝を込めてプレゼントする気持ちで、番組の歴史を一望出来る作品が作れないかなと思っていた矢先、ユニバーサルさんから“コンピを作りませんか?”とのお話をいただいて。企画がスタートして一年がかりにはなりましたが、ようやくリリースにこぎつけました」(野崎氏) 「普通はこんな豪華な内容のコンピ盤は出せないと思うんです。“『流派-R』なら”と快諾してくれるアーティストも多数いらっしゃって、番組との信頼関係の強さを改めて感じましたね」(佐々木氏) 収録している楽曲は全て、番組で紹介してきた思い入れのあるものばかり。特に邦楽盤の方は、三木道三の「Lifetime Respect」から始まり、番組で紹介していった順に楽曲を収録した。同アルバム発売と連動し、番組では7年間の歴史を振り返るコーナーを9月末からスタート、11月2日のオンエアでアルバムの全貌が明らかになる予定だといい、これは何よりも訴求力のあるダイレクト・プロモーションとなりそうだ。 「日本で最もHIP-HOP、RAGGAE、R&Bに精通している番組だという自信があります」(野崎氏)、「今後も番組と一緒に新しい伝説やムーブメント、アーティストの発掘をしていきたいですね」(佐々木氏)という両氏の力強い言葉は、今後も番組を通じ、多くのアーティストや楽曲を輩出、ブレイクへと導いていく宣言のように響いた。 |
2007/11/07





