メガ盛り、メガ食品ブームである。カップヌードルを買いにコンビニへ行くと、“大盛り”“激盛り”が所狭しと棚に並び、普通サイズが片隅に追いやられている。牛丼のすき家では、“特盛り”の上をいく“メガ牛丼”が登場(写真右・11月11日まで割引キャンペーン中)、ファミリーマートではメガハンバーグ弁当、メガチキンカツ弁当の2大メガ弁当が大人気。テレビ東京系『元祖! 大食い王決定戦』では、同局の今世紀瞬間最高視聴率28.8%を記録し、テレビで大食い女王・ギャル曽根を見ない日はない。秋の学園祭や地方の収穫祭イベントでも、 今年は“メガ盛り・大食い”をキーワードにした企画が集客の目玉になりそうだ。 なぜこんなに大食いがウケるのだろうか。大きな理由として、若者はダイエットブームの反動、中高年層はメタボを責められストレスがたまっている。「たまにはガッツリ食べたい!」という老若男女の雄叫びが、現在のメガ盛りブームの根底にある。加えて、ちっとも改善されない格差社会において、腹いっぱい食べられない層が発生。「切実に大盛りを食べたい」という彼らの欲求が、ブームを後押ししているのだという説もある。もともと日本は古来から収穫祭、豊穣祈願で「大食いイベント」を行ってきた。大盛りの食事や食欲旺盛な人を見るとワクワクしてくるのは、日本人のなかに“たくさん食べられる=豊か”という記憶が刷り込まれているからだと言える。 |
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2007/10/30