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北海道の夏フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 IN EZO」開催


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RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 IN EZO

 およそ北国らしからぬ猛暑が続いた後、それまでの暑さが嘘のようにさわやかな風が吹き抜ける石狩の浜で、ライジング・サン・ロック・フェスティバル(以下RSR)が開催された。9年目を迎える今年は、6つのステージにおよそ100組のアーティストを迎え、8月17日の午後3時から19日の夜明けまで様々なパフォーマンスが繰り広げられた。テントサイトも1万区画を確保、キャンプとライヴを同時に楽しめるのもRSRならではの醍醐味とあって、道外からのリピーターや家族連れ、あるいは年配層まで、2日間で述べ7万人がフェスを堪能した。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 IN EZO 

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 初日、会場に近づくに連れ、一番手前のアーステントから地鳴りのように轟くのは、マキシマム ザ ホルモン。ナヲの女性とは思えない激しいドラムが印象的。はやる心を抑えながらゲートをくぐると真正面のサン・ステージではDragon Ashが気炎をあげている。ステージ前は早くもモッシュ&ダイヴの波に襲われている。日本列島を覆った酷暑は北の大地にも記録的な夏をもたらしたが、まるでその熱がステージにうつったかのようだ。

 奥へ進むとレッド・スター・フィールドではハナレグミがステージはおろか、レストラン・ブースの前で舌鼓を打つ人々までなごませている。と、そこへスチャダラパーが加わり「今夜はブギー・バック」をやると周囲から歓声が上る。ハナレグミはグリーン・オアシスのスカパラのステージにも登場した。

 さて、暮れなずむ頃、その空にとけこむような声で井上陽水がサン・ステージに。「アジアの純真」からオーディエンスは大合唱。絢香の「三日月」をカバーしたかと思えば「東へ西へ」「氷の世界」「傘がない」など、年配層には涙モノのナンバーも。ゆったりとした時間が流れる頃、アース・テントでは木村カエラがキュートな声を響かせていた。

 ザ・クロマニヨンズELLEGARDENKEMURIとサン・ステージは大人数を酔わせる一方、アーティストを間近に見られるステージや、ドリアン助川三代目魚武濱田成夫竹中直人らによる詩の朗読も行われたボヘミアン・ガーデンなど、それぞれの趣きの異なるパフォーマンスを楽しんでいるうちに初日が終わり、稲川淳二の怪談や、オーディションを勝ち抜いた新人バンドのライブなどキャンパー向けのプログラムも各種あった。

 2日目はグリーン・オアシスのスガシカオでスタート。初参加のオルケスタ・デ・ラ・ルスがラテンのムードで魅了する。ジョー山中フラワートラベリンバンド時代のナンバーも含め、「satori」や「メイクアップ」を熱唱していると、おそらくリアルタイムで聞くのは初めてと思われる世代が次々と足を止める。「人間の証明」を歌い始めるとやっと納得した表情で聴き入った。

 日が暮れてサン・ステージの前は大御所の登場を待ちわびるファンと、ファンならずともこの機会に見逃してなるものかと詰め掛ける観客で埋め尽くされる。矢沢永吉登場。会場の歓声は咆哮と化す。白いスーツに白いマイクスタンド。ステージに吹く浜風を心地良さそうに受け止め、メンバー紹介も忘れるほどのノリ様で「夏フェスがこんなに楽しいとは思わなかったよ。もう、毎年やるぞお!」の声に会場は大喜び! 声をからし、タオルを投げ、最後の1曲まで飛び跳ね、矢沢永吉のオーラを存分に浴びた。

 花火がひとときのクール・ダウンとなり、それから一気に終盤へ。9年ぶりのFLYING KIDSや、2日連続登場のスカパラ、UAらが熱演するかたわら、怒髪天の増子直純がEZOISTなるバンドのメンバーを紹介している。よく見ればthe pillowsのメンバーや、GLAY(TAKUROとJIRO)もいる。北海道アーティストによるスペシャル・バンドで何をやるのかと思えば、「北酒場」「長い夜」「悪女」など徹底的に北海道で攻めてくる。

 やがて夜明けが近づき、Coccoが登場。彼女の声は朝焼けによく似合う。トリは曽我部恵一BAND、この祭りにふさわしい締めくくりに思えた。

 今年の出演アーティストを見ていると幅広い年齢層の観客に訴える力のある顔ぶれという気がする。そして、それぞれが互いのステージに飛び入りしているケースが非常に多く、いつどこでシークレットが発生してもおかしくない、サプライズがいっぱいのプログラムとなり、楽しさが倍加した。

 成長し、進化する野外フェスとしての歩みを止めることなく、10周年の来年もまた一杯の感動と驚きを届けて欲しい。
       
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