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BEGINうたの日に4万人! そして奇跡が!

 2001年よりBEGINがスタートさせた「うたの日コンサート」が今年から無料化され、「うたの日カーニバル」として、6月24日宜野湾市にある海浜公園多目的広場で4万人の聴衆を集めて行われた。

 もともとはさだまさしが行ってきた平和祈念イベント「夏・長崎から」の志に感銘を受けて、太平洋戦争沖縄戦終結の「慰霊の日」の翌日6月24日をうたが解放された日として「うたの日」とし、第1回目は2001年6月24日の日曜日に行われた。その後も24日に一番近い土曜または日曜に行われ続け今年で7回目。昨年までは有料イベントとして行われてきたが、「いつかはさださんがやったように、お金がかかるからと家族の誰かが家で留守番になったりしない、無料コンサートにしたい」と考え続けてきたBEGINが7年目にして無料化を実現した。

 今年はBEGINの石垣島の後輩ガールズロックバンドBUBBLEGUM、宮古島のシンガーソングライター下地勇、彼らの志に賛同して2年連続出場の風味堂、沖縄の星Kiroro、沖縄伝説のハードロッカージョージ紫と彼の息子が率いる8-BALL、これも沖縄の星MONGOL800、「島唄」で沖縄の新しいスタンダードを産み出した宮沢和史、そしてBEGINの8組が出演。話題の大物が続々出演ということもあり、2万人の動員目標をはるかに上回る4万人を集めて大盛況となった。

 当日は梅雨明け後にもかかわらず、天候が午前中に急変、1時間ほど「想像を絶する」(関係者証言)豪雨に見舞われ、リハーサルがままならないだけでなく、その後も濃い雨雲が居座り、開催も危ぶまれたが、最終的には客席フィールドにぬかるみが残ったものの、雨も持ちこたえ、ステージ上も特に問題なくイベントが進行し、BEGIN自身も「奇跡が起きた」と喜ぶ天も味方する結果となった。

 さだまさし「夏長崎から」でも、2万人が山の頂上で発する熱気が上昇気流となり、周囲の町は雨なのに会場周辺だけ雨が降らなかったことが現実にあったが、その話をさだ本人からも聞いていたBEGINは打ち上げの席で、志を継いだ自分たちのイベントにも同様の奇跡が起きたことを喜び、感慨深く語っていた。

 ステージは、途中、1組1組が予想以上に盛り上がり長引いたことにより、時間が30分ほど押してしまったため、BEGINは最後の自分たちの出番を大幅にカットしてフィナーレを迎えたが、そんなことも彼らにとっては大きな問題ではなかったのではないか。何よりもたくさんのミュージシャンが自分たちに共感して出演してくれ、予想をはるかに超える4万人の人々が「うたの日おめでとう」とかけつけてくれた。それだけで自分たちが歌う以上の幸せを感じていたのではないかと思う。

 たぶんこれからも続いていくであろう平和祈念イベント「うたの日カーニバル」。このイベントに合わせた募金活動「ぶたの音がえし募金」は、終戦時苦しかった沖縄に豚を550頭送ってくれたハワイに550本の楽器を届けようというとても心温まるもので、BEGINならではの発想が楽しい。

 下地勇が「ゆくゆくは国民の祝日に!」と話し会場中の喝采を浴びていたが、それが非現実的な話とは思えないほど世代を超えて集まった人々がうたを楽しむメモリアルデーとなりつつある。

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