女優・藤山直美が24日（日）、大阪・なんばグランド花月で行われた吉本新喜劇『コヤブ新喜劇 〜座長になって1年たちましたスペシャル〜』にゲスト出演した。父は、松竹新喜劇で大活躍した喜劇俳優の故・藤山寛美。吉本興業のライバル会社であった相手の娘が、異例とも言える敵地のグラウンドに招待。夢のコラボレーションが実現した。

　吉本史上最年少で座長となった小薮千豊のたっての希望でオファーが実り、今回の“サプライズ共演”に。緊張する小薮に藤山は、末成由美の「ごめんやしておくれやして〜」というギャグを飛ばしながら登場。「実は昔、子役の頃に何度か（吉本）新喜劇に出させてもらっていた以来ですね」など、昔話を楽しそうに話した。

　現在は、池乃めだかと“メル友”であることを明かし、舞台上で新喜劇の見せ場の一つである“椅子からコケる”芸を披露。途中では一部報道でこの日、同じ舞台で共演したザ・プラン9のなだぎ武との破局が報じられた友近に「あんた、知らん間に彼氏作って！」ときつ〜い突っ込みを入れるなど、ベテラン役者としての貫禄を出しながら、観客の笑いを誘っていた。

　舞台終了後、小薮はスペシャルゲストにグラドルの磯山さやからを呼ぶ案があったことを明かした上で「まさか藤山さんが来てくれるなんて、思ってもいなかった。前に、舞台の楽屋へご挨拶しに行った時、あの人は“喜劇王”でした。『スベらない話』（フジ系）に出演するより緊張しましたね」と振り返り、「今日は歴史的な瞬間。これで『なるトモ！』（大阪・読売テレビ）の“今日は何の日”に出れると思う。藤山さんとは、色々話したかったが向こうが照れてしゃべれなかった。何十年か後、芸についてお話できれば･･･」と、偉業を改めて嬉しそうに語った。

　なお、この模様は7月1日（日）お昼3時30分からABCテレビで放送（関西ローカル）。

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