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　自分の人生にインパクトを与える作品と出会うことがある。その対象は、人によって本だったり、音楽だったり、映画だったり、といろいろだ。では、漫画の中で強烈なインパクトを持ち、人生を変えてしまうような作品はあるだろうか？ オリコンが行ったリサーチでは、【サラリーマン金太郎】が、人生を変えたビジネス系漫画の総合1位に選ばれた。

　総合1位の【サラリーマン金太郎】は、本宮ひろ志の作品。1994年から続く、ビジネス系漫画の超大作だ。元暴走族のヘッドという経歴を持つ矢島金太郎が、ヤマト建設でビジネスマンとしてのし上がっていく過程を描いている。1999年には、高橋克典の主演で映画化もされた。この作品の魅力は、「何事もやる気で上がって行けるんだ」（香川県／40代／男性）や「がんばれば出世できると思った」（岡山県／20代／女性）というストーリー。主人公が持つ「熱い思いとあの男気」（栃木県／20代／男性）は、ビジネスの世界でも威力を発揮。主人公は出世街道を突っ走る。その「成り上がりがすごい！！」（埼玉県／20代／男性）ところに共感を得たようだ。「勇気を持って、全力で何事にも立ち向かっていく金太郎に感激」（千葉県／40代／男性）など、特に男性からの支持が高かった。

　一方、女性からの支持が高かったのが、総合4位の【カバチタレ！】。1999年から連載されている作品で、2001年にはテレビドラマ化もされた。行政書士という、連載開始当時は比較的マイナーだった職業を扱っていることが「自分の知らない職業の世界に、気づくことができたから」（東京都／20代／女性）、「行政書士という仕事を知り、勉強し始めた。まったく資格取得に興味がなかった自分が、その楽しさを知るきっかけになった」（神奈川県／40代／女性）などの新鮮な驚きを与えた点が高く評価されているようだ。現在掲載中の続編『特上カバチ！！』では、東京からやってきた行政書士、住吉美寿々も登場。元の主人公（田村勝弘）と衝突しながらも協力する姿が「対照的な２人が出会って力を合わせる姿がよかった」（福岡県／20代／女性）という評価を受けている。

　この他、総合2位には20代からの支持が高い【美味しんぼ】（刈屋哲／花咲アキラ）が「食についてマジメに考える機会を与えてくれただけでなく、ストーリーも泣ける」（愛知県／20代／男性）などの理由でランクイン。また、3位には【島耕作シリーズ】（弘兼憲史）が「社会への理想と現実を知った」（東京都／40代／東京都）と共感を得て選ばれている。【カバチタレ！】、【島耕作シリーズ】に加えて総合5位の【働きマン】（安野モヨコ）と、『モーニング』（講談社）から3作品がランクインしたことも興味深い。人生に刺激を与えたいなら、『モーニング』がオススメ！？

（07年3月1日〜3月5日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の、20代、30代、40代の、登録属性で「会社員（事務系/技術系/その他）、公務員、経営者・役員、契約社員・派遣社員の方」、男女各150人、合計900人にインターネット調査したもの）

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