銀座で飼育したミツバチ「銀バチ君」の集めたはちみつを使ったスイーツが、5月16日より松屋銀座で発売される。

　“銀座で採れたはちみつを銀座の街で味わう”地産地消をコンセプトに、銀座の街づくりを考える市民団体の有志らよって昨年から始まった『銀座ミツバチプロジェクト』。銀座3丁目にある紙パルプ会館のビルの屋上（地上45メートル）にミツバチ（通称「銀バチ君」）の巣箱を置き、3月中旬から6月上旬にかけてはちみつを採取している。

　ミツバチの行動範囲は4キロ四方におよぶため、銀バチ君は銀座界隈の街路樹にとどまらず、皇居や浜離宮、赤坂御所あたりまで飛んでいって花蜜を集めてくる。東京都心は意外に花蜜の宝庫で、春には「ソメイヨシノ」や「菜の花」、銀座界隈の街路樹に多い「マロニエ」、「ユリノキ」、そして「ミカン」などの柑橘類と、花の種類によって色や香り、糖度が異なるはちみつができる。正真正銘の天然はちみつだ。

　松屋銀座では昨年から同プロジェクトに賛同し、社員が採蜜作業にも携わっている。そんなハンドメイドな銀座産はちみつを使ったオリジナルスイーツを、今年も地下1階食品売場の限定店舗で販売する。

　「ミクニ ギンザ」は銀座のはちみつを生地にもコーティングにもふんだんに使用したパウンドケーキ『銀座のはちみつケーク』（1260円）、「メインカイザー」は『銀座はちみつクエッチデニッシュ』（価格未定）、「ラ・メール・プラール」は銀座はちみつのレモン水のゼリーにフルーツを添えた『銀座みつばちの贈り物　グレープフルーツ添え／フランボアーズ添え』（各470円）、「オートゥパティスリー」は銀座はちみつの味をぎゅっと閉じ込めた『銀座のはちみつマカロン』（1個189円）、「清月堂」は『銀座はちみつ羊羹』（1365円）、「萬年堂本店」はもちもちの上南羹と挽き茶風味の羊羹を流し合わせた『銀座はちみつ　上南羊羹　山つつじ』（1050円）、「銀座文明堂」は『銀座はちみつカステラ』（1260円）を、それぞれ6月末まで販売予定（採蜜状況により変更される可能性あり）。