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いまどき沖縄ブームの原点は、誰?

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 沖縄への観光客も、都会からの移住者も増え続け、名物の「沖縄そば」はカップ麺になってコンビニの棚に並び、沖縄伝統舞踊のエイサーは県外のイベントに引っ張りだこ。ウチナー(沖縄)からヤマト(日本)の各界で活躍している沖縄人も目立つ、いまどきの“沖縄ブーム”。その原点を探ってみたところ、安室奈美恵にたどり着いた。

 オリコンが全国の20代、30代の女性500人を対象にインターネットを通じて、沖縄出身の有名人といえば誰を思い浮かべるかを聞いた。その結果1位に輝いたのは安室奈美恵。ダントツの票を集めた。



 「この人がいなければ、沖縄はこんなに注目されてないと思う!!」(北海道/20代)
 「歌って踊れる本当のプロのミュージシャンが日本にもとうとう現れた、とセンセーショナルな印象を受けました」(栃木県/30代)
 「沖縄出身というブランドのようなものが、安室ちゃん以降できた気がする」(東京都/20代)
 安室奈美恵は92年、SUPER MONKEYSとしてシングル「恋のキュート・ビート」でデビュー。95年に安室奈美恵with SUPER MONKEYSとしてリリースした「TRY ME〜私を信じて〜」でブレイクし、96年「Don't wanna cry」、97年「CAN YOU CELEBRATE?」で2年連続レコード大賞を獲得。キレのあるダンスと歌と共に、茶髪にミニスカートといったファッションが同世代から熱狂的に支持され、彼女のファッションを模倣した「アムラー」が街にあふれた。
 彼女を育てた沖縄アクターズ・スクールからは、その後もSPEEDなど多くのアイドルが登場し、「アイドル生産工場」といわれたほど。安室奈美恵の出現が、沖縄出身アーティストがJポップ・シーンを席捲する大きな起爆剤となった。

 2位には「ドラマやCMなど、彼女をテレビで見ない日はない」(千葉県/20代)ほど、いまや八面六臂の活躍をする仲間由紀恵がランクイン。



 「沖縄出身と知った時に意外だなと感じたので印象が強かった」(京都府/30代)、「普段は全く沖縄を感じさせないが、あるテレビ番組で沖縄の踊りを踊っているのを見て『あー、やっぱり沖縄の人なんだ』と妙に納得した」(和歌山県/30代)など、意外性をあげる声が多く寄せられた。公式ホームページによると、出身地は沖縄県浦添市、特技は琉球舞踊(宮城流)。彼女の色白の肌に、つやつやの黒髪ストレートヘアが、既存のイメージを覆し、現在の鮮烈な沖縄美人像を作り上げたといっても過言ではないだろう。

 3位にランクインしたのは「沖縄の夏!沖縄の海!というイメージそのもの」(愛知県/30代)なORANGE RANGE。米軍のライブハウスやストリートでライブを重ね、メジャーデビュー。03年リリースの2ndシングル「上海ハニー」でブレイクした。沖縄音楽を取り入れた楽曲もあり、「熱い感じが夏のイメージ、沖縄らしさを感じる」(静岡県/20代)。04年の『NHK紅白歌合戦』には地元・嘉手納基地から中継で初出演したことも印象深い。「まだ言葉に沖縄のなまりが残っていて、逆にそれがいい。沖縄を愛している感じが伝わってくる」(埼玉県/20代)と、沖縄を代表する“顔”に仲間入り。

 4位以下の票は拡散した。お笑いのガレッジセールは、ゴリが沖縄県那覇市出身。相方の川田広樹は長野県岡谷市出身だが、生後9ヶ月で沖縄県那覇市に移り、そこで育っている。スポーツ界からは女子プロゴルファーの宮里藍が8位にランクインした。

 今回の調査で名前があがった有名人は全部で36人。沖縄以外の都道府県で同様のランキングが作れるだろうか。それほどまでに、沖縄出身の有名人は、多くの人の印象に残っていることがわかる。

 青い海、サトウキビ畑、赤瓦の民家。ゴーヤーやシークァーサーなど健康にいい沖縄の食。エイサーや三線などの伝統芸能。沖縄にはどこか私たちを元気に、心豊かにしてくれるものがたくさんある。沖縄に生まれ育った人たちに、私たちが魅了されるのも、同じ理由なのかもしれない。



(2007年4月19〜23日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の20代、30代の女性各250人、計500人にインターネット調査したもの)

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